2011年1月16日日曜日

2次菅内閣始動(20110116)

 マスコミが何と評そうと、党内不満一派が何と言おうと、自民党はじめ野党が何と言おうと、菅総理は‘捨て身’でこの国難を乗りきろうという強い意志を示しているように、老人には見える。老人がブログ「外交と防衛(終り)(20110108)」に書いたとおり、菅総理は本免許を得て‘志’を明確にし、西郷南州のように‘自ら安きを謀らず’国の為に尽し、しかる後は天命に従おうと考えているように見える。衆議院の解散もあり得るだろう。

与謝野経済財政・社会保障・税制改革担当大臣は、老人の見るところ、国の為にわが身を捨てる覚悟であるように見える。世間にどんなに揶揄されようと藤井官房副長官は‘若殿’枝野官房長官を補佐する役目をしっかりと果たすことだろう。江田法務大臣は菅総理の‘叔父’として各‘武将’をまとめ、‘将軍’菅総理を側面から支えるだろう。中野国家公安委員長・公務員改革/拉致問題担当大臣は国家公安の要としてしっかりやるだろう。

読売新聞編集手帳では「異例ずくめの布陣は窮余の一策ならぬ、四策、五策と映る」と批判的であり、一部の論者も世間に迎合的な論評をしているが、老人はそうは見ていない。菅総理には『西郷南洲翁遺訓』にあるように、「命もいらず、名もいらず、官位も金も要らぬ人は、仕末に困るもの也。この仕末に困る人ならでは、艱難を共にし、国家の大事業は成し得られぬなり。」という気持ちで、是非頑張っていただきたいと思っている。腰の氷刀を抜かなければならないとき、対峙する相手の刃の下にこそ、己の生きる道があると思う。

 仙谷氏、馬渕氏の‘切腹’は当然である。国の為、自らの信念に基づき行動し、潔く‘切腹’した海上保安官・一色正春氏は、その行動の時点で仙谷氏が主導する国の方針に敢えて逆らっていたのである。仙谷氏もその当時の状況から最善の決定をしたのである。馬渕氏は自分の意思に反することであっても立場上最善の決定をしたのである。皆国の為を思い、それぞれ行動したのである。であるがゆえに、仙谷氏も馬渕氏も時期を待って‘切腹’しなければならない立場にあったのである。

 そのことについて老人はブログ「戦争回避の最善の方法(20101222)」、「ひ弱な国(20101224)」、「国の為内閣を改造せよ(20101225)」に書いている。岡崎氏は国家公安委員長という国の重要な職にありながら、テロ情報漏えいなど国の安全の根幹を揺るがす事件が起きたときの対処も不適切で、‘流罪’は当然である。

 政府は最近になって外務省顧問団を復活させるなど、過去の過ちの是正し、防衛体制の再編成、有事対処を念頭に置いた日米同盟強化、武器三原則の見直し、前原外務大臣、北沢防衛大臣らの積極的外交に舵を切った。老人がこれまで1年以上も憂え続けてきたことが霧消しつつある。真に喜ばしいことである。‘武士道’が蘇ったように見える。

 小沢氏は政界から去ってもらわなければならぬ。もう彼の時代ではない。石川議員は事情聴取の際、検察に嘘を言って密かに録音していた。4億円について、彼は検察に誘導されて答えたと彼は主張しはじめた。自ら墓穴を掘るようなものである。‘何処からか’得た金は、たとえ‘自分自身のために使わず政治家を志す者のために使った’としても、世間は‘それは自分のシンパを増やすためだっただろ?’としか見ない。つまり私利私欲のためではないかとしか見ない。世間は小沢氏の盟友・鳩山氏にも冷たい視線を送っている。

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