2011年1月17日月曜日

2次菅内閣始動()(20110117)

 今日(16日)のNHKの日曜討論を聞いて老人は安心した。各新大臣は、この国の危機的状況を救うため、きっとしっかりやってくれることだろう。菅直人首相の‘自動車教習所通い’、‘仮免許’の時代のことを人はとやかく言うが、誰でも人生の過程でいろいろ経験して、その言動は変化してゆくものである。人の性格は変わらないが、言動は変わる。経験や修行や学問を通じて変わる。以前のことを取り上げて折角真面目に、真剣に、誠実に国の為に尽くして行こうとしている人たちを批判し、その人たちの‘足を引っ張る’のは卑しい根性である。自民党の若手、石原幹事長も‘政局’のため‘大義’を見失っては、必ず後悔することになるだろう。

 変わらないのは旧守的一部の古い政治家たちである。彼らの物事の判断や言動は、私利私欲から発するとしか思えない。市井の人たちは老人のようにものを言わなくても、政治家たちの人となりを見抜いているのだ。侮ってはいけない。

 ある人は「‘清濁併せのむ’度量が必要である」と、老人のような、ある意味では潔癖すぎる、正義感を持ちすぎる人に忠告を与える。ご忠告は有難いがこの国難の時、商人のような根性では乗り切れない。商人にははっきり言えば国境など無用である。自分が儲かりさえすれば良いのである。

 マスコミは人々の注目を集めるため、‘有名な’識者をテレビに登場させ、意見を言わせ、何某かの報酬をその人に払う。一般の視聴者はその‘有名な’識者の‘ご意見’に踊らされる。マスコミもその‘有名な’識者も一般の視聴者を躍らせて儲けている。そこに正義などない。あるのは商人根性だけである。

 今日の討論会では外務大臣や防衛大臣らは出席していなかったから、外交・防衛・安全保障に関することは討論の対象外であった。外交・防衛・安全保障は国の最も大事なことである。これに携わる政治家や官僚たちは歴史をよく勉強し、これらの事に携わってきた有能な官僚たちの知識・経験を最大限に活かして、日本海へ、太平洋へと勢力圏の拡大を狙うロシアや中国の意思を抑制して行かなければならない。

 今朝の読売新聞で中国が北朝鮮の日本海側の都市・羅先に中国軍を駐留させたという記事が出ていた。名目は中国が投資した羅先の港湾施設の警備や中国人の保護が目的であるという。朝鮮半島の状況は明治初期の頃に似てきた。663年の白村江の状況に似てきた。

 確かに日本はアメリカから原爆を2個投下され、アメリカに屈した。現在の状況は幕末のころから一貫して変わりないアメリカの戦略に沿っている。アメリカにとって日本列島からフィリピン諸島にいたるラインは、アメリカ国家の‘縄張り’だろう。日本がアメリカの強力な同盟国である限り、アメリカは日本を自ら血を流してでも守ろうとするだろう。

 日本は歴史的に考えてみると政治の形は古来、欧米的である。言語や文化が異なっていても、日本は中国やロシアや朝鮮半島という大陸よりも、いろいろな面で欧米的である。日本が今後生き残って行く道は、欧米とより親密になる以外にはない。

 日本は欧米諸国の仲間として、上述‘縄張り’の最前線に位置し、大陸側と対峙しながらも友好関係を築き、‘東方の光’を照らし続けることが世界中から求められているのだ。

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