2011年1月7日金曜日

外交と防衛(続き)(20110107)


 勝手に李承晩ラインを引いて、その内側に強引に日本の領土竹島を入れ、独島と称し、日本海を‘東海’と称し、国際的に承認させようとする韓国は、歴史認識を誤り、日本を誤解している。このことを日本はことあるごとに主張すべきである。その上で日本は韓国とより積極的に友好親善関係を深めて行くべきである。主張すべきことは主張し続ける、この態度が今の日本にとって大変重要である。

 中国はもっと性質が悪い。日本に対して悪意で歴史を捏造し、中国人民に対して共産党政権への求心力を高めようとしている。ロシアは日本の北方領土は「日本との戦争で勝ちとったものである」とロシア国民に説明している。「自国の領土に大統領や政府の高官が訪れるのは誰も非難することはできない」と、尤もらしいことを公然と主張している。

 近代の歴史、特に明治時代の日本を取巻く外交や軍事の歴史を、特に政治家や中央官庁の官僚は徹底的に勉強すべきである。歴史を知らずにこれらの国々に対峙することは大変危険である。外務省には通称‘チャイナスクール’とか‘ロシアスクール’があるらしいが、歴史の学習は付け焼刃では何の役にも立たないので、将来日本の指導者になるような政治家や官僚には、国家としてなにか特別な教育機関で体系的な歴史教育を施すという、何か特別な仕組みが是非必要である。

 そしてそのような特別な仕組みで歴史教育を受けた人々が‘シビリアンコントロール’の役割を担い、これらの‘特殊な’国々との「外交の手段としての軍事」を統制し、日本国として始終一貫した方針で臨むことが重要である。‘○○諮問委員会’とか‘外部の有識者’とかに国の最も重要なことを、決して任せてはならない。

 このような確固不動・強靭強烈な外交姿勢でこれらの国々に対峙する一方で、相互理解を深めるためあらゆる施策を総動員し、政府・民間・個人のあらゆるチャネルでこれらの国々との交流・友好・親善を深める、そのような態度がこれからの日本には必要である。

 前掲の本で著者・岩間 弘氏は、韓国人に最も嫌われている伊藤博文が、本当は韓国に最も良いことをし、誤解されて暗殺されたことや、日本を憎悪していた李承晩が「日本の憲兵によって爪を抜かれた」としたのは誤りであることを具体的に説明している。

  当時の大韓帝国政府は自らの失策と無力のため、李承晩も加わっている独立教会により攻撃されていた。韓国政府は「皇国協会」というテロ団を作り、この独立教会を排除する陰謀を進めた。独立教会が大集会をもって政府を糾弾しとき、政府は独立教会を弾圧し、解散命令を出し、独立教会の幹部全員を逮捕した。当時の幹部の一人であった李承晩も拷問を受け、爪を抜かれた。それを彼は「日本の憲兵隊によって爪を抜かれた」と言った。

  岩間 弘氏が著した『大東亜解放戦争』は分厚い本で、上下2巻のものである。その中で岩間氏は、現在の韓国で、往時の李氏朝鮮や大朝鮮国や大韓帝国当時、朝鮮の近代化に貢献した人々が国賊扱いにされていることを指摘している。つまり、歴史を歪曲している。その結果、北朝鮮、韓国の人々は日本に対する反感を植え付けられている。片や、日本人も東京裁判の結果、戦前までの「日本は侵略国家であった、アジアの国々に対して悪いことをした」という自虐史観を植え付けられた。どちらも両国民にとって不幸なことである。