2011年1月19日水曜日

鎌倉に遊ぶ (20110119)

 今日(18日、日曜日)、一点雲もない快晴、風も全く感じられない好天気。女房が週間天気予報をチェックしていて「今日」と決めていたこの日、二人で鎌倉に遊んだ。鎌倉には我が家から1時間ほどで行ける。それぞれデジカメを携行して鎌倉八幡宮の「神苑ぼたん園」にぼたんを観に行くことが主目的である。一昨年も其処に行ったことがあった。

 鎌倉に着いて小町通りにちょっと入ったところで右側に路地がある。そこを通って八幡宮参道の通りに出る。平日ということもあって観光客はそう多くない。「若宮通り」という参道は両側に桜の並木が八幡宮の境内の入り口までずっと続いているので、3月の終わりごろになれば桜花のトンネルのようになる。そのころは観光客で非常に混雑する。

 今日は観光客で混雑してはいないが、それでも人通りは少なくはない。11時過ぎであるが混雑しないうちに早めに昼食ととっておこうと思い、参道の入り口の鳥居の近くでまた小町通りに向かう路地に入る。釜あげうどんとか、しらすごはんなどの定食のメニューがあちこちに表示されている。値段は定食で1000円ぐらいが多い。

路地に入ってすぐ右に折れる路地に入ったところに手ごろな店を見つけた。店の前でメニューを眺めていると、店の中から店主らしい女性が出てきて「どうぞお入り下さい」と言うので入った。小さな店であるが雰囲気は悪くはない。まだ客は少なく席は空いている。
   
二人は「○○御膳」というものを注文した。しらすご飯、温うどん、おもち二つと季節の野菜の天ぷら、惣菜、つけもの、デザートにわらびもちの7品で1000円である。美味しかった。温うどんや天ぷらのつゆに加える具には鎌倉特産の細ネギが使われている。これは甘みがあって美味しかったので、男は箸で摘みあげ一つも残さず全部食べた。

 腹ごしらえが終わって目的のぼたん園に行く。ぼたん園の入場料は一人500円。入場者はそう多くないが、皆美しいぼたんの花を愛で、写真を撮っている。男も女房もそれぞれ好き好きに沢山写真を撮った。撮った写真は家でテレビに映して鑑賞し、批評し合う。

  園内に「三笠宮殿下御手植え」のぼたんがあった。ぼたんは4、5月ごろ咲くものもあるが、殿下御手植えのぼたんはそのころ頃花を付けるものであろう。花の写真を撮り終わったころ、男は女房に「俺の写真を撮ってくれ」と言った。すると女房は「わたし、花の写真を撮りにきたのよ」と文句を言う。男は「俺の葬式用の写真だ」と言って、何枚か撮ってもらった。「今日、ここに来た記念だ」と言って説得し、男はぼたんの花をバックにした女房の写真を何枚か撮っておいた。

ぼたんを鑑賞したあと、八幡宮に詣で、孫娘の大学合格の祈願をして瑞泉寺に向かった。瑞泉寺への道の途中に有名な学校がある。親たちはわが子をその学校に通わせたいと願望し、おそらく列車やバスを利用させてまで通わせている親も多いに違いないと思う。男と女房は「‘孟母三遷の教え’というものがある。しかし124時間しかないのにわが子に往復3時間もかけさせて通わせるのは馬鹿げている。」「子供は良い親や良い大人たちが周りにいればよく育つ。有名校に通わせることが必ずしも良い結果を得るとは限らない。」などと語り合いながら、その学校のそばを通る。瑞泉寺に遊び、平家池の傍の店で一休みし、小町通りで遊び、公民館の脇の大功寺にちょっと立ち寄って、夕刻家路についた。