2011年1月13日木曜日

ウォーキング (20110113)

 今日(12日)天気予報では午後3時ごろから風が強くなるが、午前中は穏やかな晴天であるという。そこで今日は午前中にウォーキングをすることした。昨日は旧農家の建物と敷地が市の公園になっている当たりを回ったが、今日は川の周りを歩くことにした。

 歩いていると前方から何か頭の上を飾っている人がこちらに向かって歩いて来ている。遠くではアメリカインディアンの羽飾りのようであったが近づいてくるとそれは何か別のもののようである。女房が「凧を担いでいるみたいだ」と言う。いよいよ近づくとそれは凧ではなく、60歳代ぐらいの男性がかぶっている帽子の後ろに縛り付けた看板であった。

 その看板には画用紙に赤色や青色のマジックペンで「女性は怖いです」と書かれている。男と女房はその男性がすれ違ったあと頬が緩んだ。「何かあったんだね」と男が言うと女房は「きっとそうだわ」と言う。それにしてもおかしな人もいるものだと思った。女房は「男の人はやさしいが、女は意地が悪い人が多い」と言う。その男性は付き合っていた女性かもしくはかみさんに、何かとんでもないことをされたのだろうか?

 昨日は7000歩ほど歩いたが、今日はちょっと距離が長い。女性は右脳が発達しているので花や小鳥や小動物などいろいろなものがよく目に付く。男性は一般的に左脳が発達しているので、路上に子犬の糞が置き去りにされているのを見ると、そのようなマナーの悪い人に憤慨したり、歩くことによる運動量のことを考えたりする。それでも男はなるべくいろいろなものに努めて関心を持つように心がけている。猫が川岸の枯れ草のところにいるのを見かけると「ミヤーオゥ、ミヤーオゥ」と猫の鳴き声を真似して、その猫の関心を引き寄せようとしたり、橋を渡るとき川鵜が向こう方から泳いでやってくる様子を暫く観察したりする。「泳ぐのが結構早いね」と女房が言う。男はその川鵜の足が水の中で前後にしきりに動く様子を想像して、心の中で可笑しがっている。

 今日は小春日和のような暖かさだった。このなるべく自然な状態にしてある川の周りのウォーキングはとても心がなごむ。一般的に「ウォーターフロント」と言われるところは風景が良い。川の周りを歩いている人々は皆景色を楽しんでいると思う。勿論寒い朝など出勤でそこを通るサラリーマンなどはそんな心の余裕はないと思うが・・。

 男と女房がこうしてウォーキングを楽しんでいる間、このような年金暮らしの年寄りを現役世代の人たちは一生懸命支えてくれている。有難いことである。堤防の補強工事の現場を通る。作業員たちが一生懸命働いている。自分たちも現役のころは年寄り世代の人たちを支えていたのであるが、こうして穏やかな日々を送っていると一層有難く思う。

 折角時間があるのだからその時間を有効に活かさなければならない。男の机の前にはTOEICなど英語のレッスンの本やCDがある。放送大学生なら有名な映画の一部を切り取って教材にした実践英語の授業を、インターネットを通じて受講することもできる。やる気さえあれば英語能力を付けることはできる。

 BSで観光名所松島をフランスから来た人に紹介している番組があった。女房は「お父さんは英語ができるのだからもっと英語を勉強して、ボランティアで観光客のガイドをしたらどう?」と言う。すこし頑張ってみようかなと男は思う。男も何か役に立つだろう。