2011年1月18日火曜日

パクス・ヤポニカ (20110118)

 17日(月曜日)の読売新聞朝刊に上記タイトルの記事が出ている。『宗教と国家』と題して宗教思想家・山折哲雄氏が寄稿しているものである。

 山折氏は「日本は平安時代の350年間と江戸時代の250年間、政権の屋骨台はゆらぐことがなかった。このような平和な状態をヨーロッパや中国やインドの歴史では見られない。しかも、日本は1000年以上にもわたって異民族による征服や支配を全く経験していない。こんな国は世界中どこを探してもみつけることができない。日本には国家と宗教の調和がとれた関係があり神仏共存の多神教的システムがあり、象徴天皇制の独自の統治システムがある。象徴天皇の原型はすでに平安時代の摂関政治のなかで形作られている。」と言う。

 われわれ日本人はこのことを誇りに思わなければならないと思う。日本の天皇は神代の昔から万世一系であり、日本の各家の宗家のような存在である。天皇陛下は天下万民の幸せを祈って下さっている。そのようなことは世界中どこを探しても無い。

 一部の学者が日本の歴史を故意に歪め、本を書いて出版し、人心を惑わしている。女性天皇を認める動きをし、小泉元総理大臣の時、危うくその動きに沿った決定が為されそうになったことがある。日本人であるならば、そのような動きに決して騙されてはならない。

 北海道の北端から沖縄の南端にいたる長い日本列島から、フィリッピンの島々に至る長い列島線を、①欧米側の縄張りとして考えるのか、②中国・朝鮮・ロシア側の縄張りとして考えるのか、③或いは日本独自の完全中立的なものとして考えるのか、我々日本人はしっかりとした考え方を持っていなければならない。
 現在の諸状況で、③の日本独自の完全中立的なものは、最も望ましいのかもしれないが、現実的に実現不可能なことである。日本は古来、中国や朝鮮から、取捨選択しながらいろいろ学んできたが、この小さな国の中に、かつて66もの国があり、お互い切磋琢磨しあってきた日本は、諸国家集合体であった。その点かつての日本の中の国々は、ローマ帝国の中の諸国家、アメリカ合衆国の中の州と似ている。中世、ルネッサンス、産業革命という歴史も似ている。文化・言語が違っていても、日本は、中国・朝鮮・ロシア大陸よりも、感覚的に欧米諸国に親しみ易い。

 深層心理学でいう‘セルフ’を国家のレベルで考えれば、日本人の‘セルフ’は正に、代々男系で繋いできた万世一系の天皇制、白地に赤の日の丸の旗、「君が代」という国家である。ちなみに「君が代」の「君」は天皇のことではない。天皇は古来「大君(おおきみ)」とよばれてきた。「君が代」の「君」は我々一人ひとりの国民のことである。

 北海道や沖縄で日教組は反国家的な活動をしていると聞く。彼らは、上述学者・先生方に騙され、洗脳された連中である。

 日本もアメリカのような国家情報機関(CIA)を組織し、彼ら反国家的な連中の活動を監視しなければならない。さもないと、上述‘縄張り’は隙をつかれて荒らされるだろう。昨年9月、愚かな総理が現れて、日本はめちゃめちゃになりかけた。そのお陰で、日本国国民は目が覚め、今、ようやく本来あるべき姿に戻りつつある。今の大人たちは、我々の児孫に、しっかりとした日本を引き継ぐという、非常に重大な責任がある。

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