2011年8月17日水曜日

どうすれば日本は中国・韓国と仲良くなれるか(20110817)

 もし遺伝子の違いが民族間の争いの元となっているのであれば、異なる民族同士お互い入り混じって混血し、遺伝子の分布の差を縮めることしか方法はない。ライオンの世界では、ある雄のライオンがある集団(母系社会)の乗っ取りに成功した場合、その集団のリーダーである雌が生んだ子供を全部殺してしまうという。それは、自分の種だけを残す行動である。その心理の奥には、もし自分の種以外が残っていると、後に自分が報復されるからである

人間でもそれに似たような行動をする。昔、徳川家康を父の仇として殺そうとした一番下は8歳、その上は17歳、長兄は24歳の三人兄弟が家康の陣屋に入ろうとして捕えられた。家康はその3人に名誉の死を与えた。つまりそれぞれ切腹させた。そのことが新渡戸稲造の『武士道』に出ている。源頼朝夷も弟・義経と静御前の間に生まれたばかりの男子を殺させている。これらのことは、後に起きるかもしれない災いをあらかじめ断ち切るためである。このブログ「武士道(続き)(20110227)」にそのことを書いてある。

動物も人も「生き残る」ために災いとなるものを予め排除しようとする。動物は本能的に行動するからその動物の心理は人間が観察して推し量る以外にないが、人間の場合、その心理を自分の心に照らして想像することができる。それは相手に対する「恐怖」である。

この「恐怖」があるため人間同士無慈悲なことをする。アメリカでは9.11テロ以来イスラム教徒に対する嫌がらせや脅迫が公然と起きた。戦前、日系人が強制収容されたのは、日本人に対する「恐怖」があったためであった。東京裁判で、自分たちがした「原爆投下」「絨毯爆撃」という惨いことをしたのを棚に上げて、日本の「国体」の徹底解体・洗脳教育を行い、東条英機元首相らを死刑にしたのも、WASP(白人・アングロサクソン・プロテスタント)集団を中心に日本及び日本人に対する「恐怖」心のたであったと思う。

中国人や韓国人、北朝鮮人には日本人に対する「恐怖」と「優越」の心とともに、「憎しみ」や「悔しさ」があると思う。日本とそれらの国の一般庶民の間では、お互い人間同士として心を通わせ合うものがあるが、国と国との間となると、政治家や官僚たちなど指導層の人たちが、大衆の心の深奥にある「恐怖」「優越」「憎しみ」「悔しさ」などの感情をくみ上げて、潜在的問題を表面に引き出してしまう。特に「武器」を扱う部門の指導者にはそのような傾向が強いのだと思う。それは、そういう層の人たちの「自存」行動である。

では、国と国の指導層の人たち同士でお互い分かり合えるようにできないだろうか?そういう層の人たちは一般的に教育程度も高く、頭もよい。だから、お互い国の指導層同士で交流を深め合えば、お互いの国同士の関係は改善されるだろうか?私は、改善されると思う。先ずお互いの国の志ある政治家同士が、そのような関係改善のための仕組みを講じるための話し合いをし、お互い自国民の深層心理まで掘り下げた研究をし、結論を出し、一般大衆にその結果を共有して貰うようにするのである。