2011年8月30日火曜日

我が身に照らして国を思う(20110830)

 私のY染色体遺伝子は、私の孫息子に確実に伝わっている。私の孫息子に対する私の思いは、私が書き遺すため作業中のわが家の家伝書と、私がこのブログのために書いたものの中にも詰まっている。私と私の妻がこれまで築き上げてきたわが家の文化は、それを多少なりとも受け継いだ息子によって、私の孫息子にも幾分かは伝わるだろう。

前者、即ち私のY染色体遺伝子は私の「体内遺伝子」である。そして後者、即ちわが家の家伝書と、ブログに書いた諸々の記事の中から選ぶ幾つかの記事の印刷物と、わが家の文化の一部は私の「体外遺伝子」である。

 こうして私の孫息子には、私の「体内遺伝子」と、私の「体外遺伝子」が伝わる。問題は、「体外遺伝子」である。これは、壊れやすく傷つきやすい。これは意識して遺すようにしなければ残らない。「体外遺伝子」が壊されると、わが家は末代まで続かなくなる。

 日本と言う国でも、「体内遺伝子」と「体外遺伝子」を意識的に残すようにしなければならない。日本は、縄文人と渡来系弥生人のそれぞれ特殊な遺伝子を受け継いできている日本人の国である。何千年という長い年月の間に血が混じり合い合い、顔つきや体つきだけでは縄文人なのか渡来系弥生人なのか、中国人や朝鮮人や欧米白人なのか区別できなくなってしまっているが、遺伝子的に見れば日本人は特殊な人種である。

 日本人の何割かの人に分布しているミトコンドリア遺伝子M7aN9bタイプは縄文人に特有の遺伝子である。Y染色体遺伝子D2タイプは中国人や韓国・北朝鮮人には全くないという。勿論縄文人たちはそれらの遺伝子だけの人たちではなく、それ以外のタイプの遺伝子を持った人もいる。(参考:『Nerwton最新版 日本人の起源』など)

 重要なことは、日本人は、そのような「体内遺伝子」を受け継いできているということである。一方で、日本人は、万世一系の天皇を頂き、日の丸の国旗や「君が代」の国歌を持ち、「武士道」・神道・仏教など精神文化を持ち、剣道・柔道・合気道・古武術などの武道や茶道・華道・香道などの伝統文化、和歌・邦楽などの芸術文化、夏祭りなどの郷土の文化を持っている。日本人はそのような「体外遺伝子」も受け継いできている。

 日本に打ち克ちたいという気持ちが非常に強い韓国人の中には、日本の「体外遺伝子」を壊そうとする人たちがいる。日本の“「体外遺伝子」は韓国にオリジナルがある”と、わざわざ外国で宣伝する者がいる。中国人の中には、中華思想に頃固まっている人たちがいて、日本を「小日本」と侮蔑したり、武力を増強し、軍艦を外洋に進出させで日本との間で緊張を作ったりしている。日本人が意識的に「体外遺伝子」を守り抜こうとしない限り、日本は国として衰退の道をたどることになるだろう。

 「体内遺伝子」は生物学的な要素であるから、日本に非常に多くの外国人が流入して特定の地域に固まって住むようなことがない限り、日本人の「体内遺伝子」は多少薄められるだろうが無くなってしまうことはない。しかし、「体外遺伝子」は、日本人がこれを大切に思い、守ってゆこうとしない限り、そのうち日本は日本でなくなってしまうだろう。