2011年8月11日木曜日

相手の感情におもねって尊敬されるだろうか?(20110811)

 韓国は日本海のことを「東海」と言い、コリアンエアー機内の地図表示はそのように表示されている。韓国は国際社会に対して竹島を「独島」と、日本海を「東海」と認めさせようとしている。韓国がそのように願望する原因に歴史認識の相違がある。

 2009119日付読売新聞記事に日韓歴史共同研究の委員・神戸大木村幹教授の寄稿がある。これは、平行線のままに終わった「日韓歴史共同研究」についてインターネットで調べているうちに見つかった資料である。その中に次の一節がある。

“韓国の歴史においては、事実は優先されません。彼らの民族性優位や優越感、または政治的・外交的優位という概念を満たすために歴史観が作られ、その歴史観は全ての事実に優先されます。つまり、彼らにとって事実や真実などどうでもよいことなのです。もし、それに反対し真実の歴史を追い求めようとする人物が現れると、それが政治家であれ、大学教授であれ、芸能人であれ社会的に抹殺されます。それが韓国社会なのです。”

 日本は中国や韓国と親しい関係になれるだろうか?私は「否」であると思う。なぜなら日本と中国、また日本と韓国、それぞれの間にいくら努力しても埋めきれない「心の溝」の問題があるからである。中国人には「自分たちが世界の中心である」という「中華」の思想がある。韓国には「自分たちは日本に打ち克たねばならない」という強い思いがある。それに対して日本は中国に対して聖徳太子の昔から対等以上の意識を持っているし、韓国に対しては、韓国は日本の防波堤であるという意識をもっている。

豊臣秀吉が朝鮮に派兵したのは彼の野心もあったと思うが、当時シナに食指を伸ばしていたスペイン・ポルトガルに対する警戒から行ったことであった。(関連記事:「秀吉の朝鮮出兵(20101017)」~「同(20101019)」、「日露戦争前哨戦(続)(20110714)、同(20110715)」)

 しかしこの問題を小さくする方法はあると思う。今、韓流ブームで『イ・サン』など韓国の歴史ものが一部の日本人の娯楽になっている。おそらくそれらのドラマを楽しんでいる人たちは韓国が好きになるだろう。

そこで、同じように日本も日本の歴史に基づくドラマを、できるだけ面白く創って韓国人に楽しんで貰うようにすればよいと思う。その際ドラマの創り方について韓国人の演出家にも協力して貰えばよい。ただ、ここで注意することは、日本人自ら歴史をまげてまで韓国人に阿ることだけは決してしないことである。中国に対しても同様である。日本は「中華思想」の向こうを張って「東方の光・日本中心思想」を前面に押し出し、中国人が観て面白がるドラマを作ればよいと思う。この場合も、日本の歴史にあくまで忠実なドラマとすることが重要である。中国人に決して阿ってはならないと思う。

一方、ドラマを面白おかしく創る場合でも、中国人や韓国人の自尊心を重んじることは最も重要である。自尊心を重んじながら、ドラマを通じて“誰でも、どの国でも「自存」欲求があり、日本も中国も韓国も皆その「自存」のため○○○をしている”というメッセージを発信し続けるのである。日中・日韓友好関係深化のためこのアイデアはどうだろう?

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