2011年8月20日土曜日

日本人の遺伝学的特徴と日本人の祖先(20110820)

 私は、何故日本人は中国人や韓国人から嫌われるのかという根本の理由を素人なりに探っている。『Newton別冊知りたい遺伝のしくみ』『古代日本のルーツ 長江文明に謎』などの図書を参考にして、日本の平和と安全の道を探っている。

日本人が他のアジア諸国の人たちと遺伝学的にどのような違いがあり、日本人の祖先はどのようにして形成されたかを知るということは、今後この東アジアで日本が存続してゆくため役立つと確信している。正に「人を知り己を知らば百戦危うからず」である。日本は東アジアの諸国、即ち当時の清国と朝鮮に先んじて近代化を成し遂げ、清国や朝鮮の近代化を推し進めた。私は日本人のDNAにその理由が隠されていると思っている。

 近年、中国は軍事力を増強し、海洋進出を頻繁に行い、我が国の領土・領空・排他的経済水域を脅かしている。韓国は北朝鮮と反目しあいながらも、同じ血を分けた同胞の国である北朝鮮を暗に陽に支援している。いずれ韓国は北朝鮮と合併し、かつて日本が創建を手助けして成った大韓帝国のような国になるだろう。そうなるとどういう国名になるか知れないが、隣国は日本にとって明治以来の脅威になること必至である。

 ミトコンドリアDNAは母親からしか伝わらない。それに対してY染色体DNAは父親からしか伝わらない。それぞれ沢山のタイプに枝分かれしていて、そのツリーを辿ると自分の先祖である最初の父親や最初の母親がどこにいたか推定できる。氷河時代が終わった1万年ほど前に、日本全国で縄文人が繁栄していた。

Newton日本人の起源』によれば、“骨の「形態小変異」を調べた研究でも、縄文人(とアイヌ)はアメリカ人、ヨーロッパ人、アジア人の中間に位置していることが報告されている。このことはこの縄文人がアフリカを旅立った人々が現在のヨーロッパ人やアジア人に分化する前の古い形態を持った人々であった可能性を示唆している”ということである。

 “縄文人に似た人は、人類の拡散の早い時期に東アジアに到達したが、その後シベリアで寒冷地適応した北方系アジア人(新モンゴロイド)の南下によって、日本以外の場所では駆逐されてしまったのかもしれない。”ということであるので、縄文人特有のミトコンドリアDNAのタイプM7aN9bを持つ人の割合が地域によって違うが人口の大体1割から3割いる日本人は特殊である。縄文人を特徴づけるDNAのタイプは他にもあるようだ。

 日本人の先祖には縄文人の他、渡来系弥生人がいる。この渡来系弥生人は現在の中国人の遺伝的特徴とは完全に異なっているという。渡来系弥生人の発祥の地は中国長江中・下流域であるという。北方の畑作・牧畜民と長江流域の畑作・漁労民が融合し文明が誕生した。長江文明を誕生させた民は北方からやった漢族により度重なる襲撃を受け、漢族と融合できなかった民は山間部な別の土地や海岸沿いに北方に、或いは海を渡って沖縄・九州などに移動した。日本にやってきた渡来系弥生人はそういう人たちであったのだ。

 従って日本人は中国人(漢族)や韓国・北朝鮮人(ツングース系)とは遺伝子の分布の上で大きな違いがある。これが相手を好きか嫌いかの一つの原因かもしれないのである。