2011年12月19日月曜日

詩吟のテキスト(20111219)

 詩吟サークルで使う来年の詩吟テキストを作っている。原稿はほぼ完成した。詩吟のサークルは10年ほど前からやっていてメンバーは男性1名、他は女性ばかりで常連は6、7名である。月2回、第2、第4土曜日の夜6時からが定例となっている。会場は東京の目黒区のある住区センターで、このサークルは目黒区の地域活動団体である。

 文字通り、詩吟の流派に無関係の「詩吟を楽しむ会」である。流派に無関係といても折角詩吟を勉強し、どの程度腕が上がったかを示す尺度とするため、23年前ある詩吟の流派の先生を招へいして吟詠の審査会を行い、認定証を発行したことがあった。詩吟の流派の会では「許証」と言って、一定のお金をとって免状を授与するが、この会ではそのような重々しい手続きはなしのしがらみがない会である。認定証もパソコンで手作りのものである。皆の吟詠のレベルが上がったので、審査会の開催と認定証発行をまた再開しようかと考えているところである。
 
 来年のテキストの内容は皆の希望で吟題を決定することにした。皆がそれぞれ自分が詠いたい吟題を報告してきた。皆がそれぞれ希望した吟題を含め、来年は以下の吟題で詩吟を楽しむことにした。これまでもそうであったが、月々の吟題の吟詠はブログに投稿して公開している。会員以外誰がその吟詠を聴いてくれているのか分からないが公開している吟詠に対するアクセスは毎日結構多い。アクセスが多いから余り下手な吟詠は出せない。
 
 さて、皆が希望している吟題を含め来年は次の吟題を勉強することにした。吟題の詩には短歌や今様も入るものもあり、詩文解釈のみならずその詩の作者や詩にまつわる歴史的なことなども合わせて勉強するので勉強する中身は結構濃い。詩吟を教えながら自分自身も勉強し、この齢になっても自分自身の成長の喜びがある。会員たちが毎回集うことを楽しみにしてくれているので一層張り切って準備し、教えている。

(新体詩)   春まだ浅く ・・・・・・・・・・・石川啄木
(新体詩)   雨ニモ負ケズ・ ・・・・・・・・・宮沢賢治
(七言絶句)  桜詩に遊ぶ(短歌入り)・・・・・・広瀬淡窓
(五言七言絶句)易水送別 ・・・・・・・・・・・・駱 賓王
(律詩)    静御前(短歌入り)・・・・・・・・頼 山陽
(新体詩)   野の仏 ・・・・・・・・・・・・・福田蓼汀
(和歌)    箱根路を ・・・・・・・・・・・・源 実朝
(俳句)    古池や ・・・・・・・・・・・・・芭 蕉
(七言絶句)  九月十日(短歌入り) ・・・・・・菅原道真
(短歌)    ゆく秋の ・・・・・・・・・・・・佐々木信綱
(新体詩)   旧都の月(短歌と今様入り) ・・・角光嘯堂
(短歌)    天の原 ・・・・・・・・・・・・・阿部仲麻呂
(七言絶句)  山 行 ・・・・・・・・・・・・・杜 牧
(七言絶句)  山中問答 ・・・・・・・・・・・・李 白
(七言絶句)  半 夜 ・・・・・・・・・・・・・良 寛