2011年12月22日木曜日

スマートフォン(20111222)

 男はヤマダ電機という大型家電量販店には、実は宛名ラベルの印刷用紙を買いに行ったのであるが、この店に来る度に立ち寄っていたスマートフォンのコーナーにまた立ち寄ってしまった。男のこころの片隅に今流行りのスマートフォンとやらを手にいれたいという願望があった。

 お昼前というのにここに来る前、おやつに女房が作ってくれた田舎から昨日送られてきた杵つき餅入りのお汁粉を頂いていたので、はらは空かない。女房は女房で自分が何年もかけて撮った花の写真のカレンダーをあちこち送ったり、田舎から送られて来た餅などを息子たちのおすそ分けして送ってやる準備をしたりで忙しくしている。かねがね女房は男に「お父さんもスマートフォンを買ったら」と勧めてくれていたこともあったので、「よし、買おうか」という気になって、展示してある沢山ある機種の中からauの機種を手にし、自分のブログやフェイスブックをパスワードを入力してページを開いてみた。詩吟の吟詠もちゃんと自分の吟詠の音声が聞こえてくる。男と女房はauを好んでいる。

 別の客に応対していた売り子の女性に「後でこちらに来て下さい」と言って、プライバシーを守るため手にしていた機種の開いたページの履歴を消すためあれこれタッチしたりしているうちに、件の売り子の女性が来た。シャープやソニーの機種を調べ、ソニー製のものに決めていた。しかしシャープの方が月間経費も安いのでそれに変えようと思い、展示棚に戻った。そこで目についたのが今日買ってしまった富士通のARROWS Z 1SW11Fという最新の機種である。女房はかねがねどうせ買うならばそのときの一番良いものを買うようにと老人に口酸っぱく言ってきて、これまでそうしてきて、コンピュータや携帯電話にはかなりの金をつぎ込んできた。

 この機種は女房が持っているiPadを外に持ち歩くとき非常に便利である。というのは、この機種だとBluetoothという無線機能がついていて、このスマートフォンさえあればiPad用の無線装置を持ち歩かなくても良いということである。「ことである」というのは、男はまだこの機種のことを良く知らず、売り子の言っていることをそのまま受けているだけであるからである。しかしこの機種は実に良さそうだ。

 男と女房は暮には田舎の家に帰り、10日間近く其処に滞在する。田舎の家は幹線道路からちょっと引っ込んだところにあり、幹線道路沿いに引かれているADSLの恩恵を受けていて、中継局も近いため100Mbpsという高速ブロードバンドのインターネットができるようにしている。パソコンも一台置いている。パソコンがないとiPadやこのBluetooth付きスマートフォンだけでは、吟詠の吹き込みができないなどあって不便である。贅沢だが吟詠も投稿しているし、ブログ記事も沢山書いているし、ときどきはサンディエゴの友と話すためSkypeも使っているので、どうしてもパソコンが必要である。女房はiPadをかなり自由自在に使いこなせるようになったし、今年の年末年始の期間は田舎に居ても都会にいるのとは変わらないほど情報にアクセスできる。それがまた楽しみである。