2011年12月18日日曜日

女房が作ったカレンダー(2011218)

 このレンダーは女房が10年ぐらい前から撮り続けた花や風景の写真を使った月めくりカレンダーである。花の写真の選択とか構成などは女房が行い、コピー用原稿の製作は私が行ったものである。A4サイズ横置きのワード入力画面に挿入した月々の花の写真の下は同じA4サイズのその月の暦が続く。月をめくると次の月の花、その下にその月の暦、という具合である。暦はインターネットから無料でダウンロードしたものである。

 花は桜やツツジなど木の花でなく草の花である。ただ2月だけは蝋梅である。1月は牡丹で写真の下に「1月 牡丹(2009年 鎌倉・八幡宮)」という風に名前を入れてある。表紙は女房が「○○(女房の名前)の花ごよみ」と名付けた。それはウインドウズに付属のアプリケーションであるワードアートを使った。下地の写真はだいだい色のあでやかな形をしたチューリップが一面に咲き乱れている畑の写真である。どの写真も非常によく撮れていてプロ級の写真のようである。

 表紙の裏にちょっとあでやかな模様の菖蒲の花を接写したもので花弁に露があり新鮮な感じの写真を配置してある。その下に同じA4サイズで女房が書いた挨拶文がある。これは女房の手書き原稿を元に私がワードで作成した。挨拶文は「私は今春おかげさまで、古希を迎えることができました」という書き出しで、二人の息子たち、嫁たち、また夫である私への感謝の言葉などが述べられている。そして「さて、二人の息子たちがそれぞれ大学を卒業し、それぞれ就職し、我が家から巣立って行ったとき、私の責任も大分終ったと思いました。そして、これからの自分の人生をどのように過ごすべきか、と考えました」という書き出しで、子育てがようやく終わった後の女房の生きざまが述べられている。

 裏表紙には、初め女房は反対していたが、「風景・自然」というタイトルで皇居東御苑の秋の風景を中心に私と女房ツーショットの小さな写真を配置した。一番古いのは13年前、沖縄九島巡りの旅で照国島のサンゴの砂浜に裸足で立っているものである。

 厚手A3サイズの用紙に裏表両面コピーして中とじのカレンダーをつくるため、原稿をこちらが用意してコピー専門の業者を訪ねてカレンダー製作を依頼した。女房と二人でその作業現場にいて、裏表の配置が間違わないようにコピーを確認しながら作業を行った。時間が遅かったので今日はとりあえずコピーのみ終え、製本作業は週明け行う。これは業者に任せた。10部作成を依頼したので数万円はかかるだろう。

 実は花のカレンダーを作りたいというのは女房の数年来の願望であった。良い写真が集まらなかったため、今年までその実現は延び延びになっていた。今年女房も古希を迎えたのがきっかけで立派な手作りカレンダーを作成することができた。カレンダーは息子たちや親戚・弟妹に配るほか、女房の友達に配られる。わが家には原稿をそのまま貼り合わせたものを残す。写真は原稿の方がコピーのものよりずっと綺麗である。

 私もこれまで長年連れ添ってきた女房への感謝の気持ちをこめて、一生懸命、できるだけ丁寧に原稿を仕上げた。私とそう年齢は離れていないように見えるそのコピー業者も、親切に真心をこめて仕事を進めてくれた。奇しくも18日は私の生母の命日である。