2012年7月2日月曜日


日本人が秩序を重んじ、創造性に優れている理由(20120702)

 日本人遺伝子は多様性に富んでいる。その理由は縄文人と渡来系弥生人との混血、その混血種と3世紀から7世紀にかけての大量の渡来人との混血があり、混血に混血を重ねているためであると考えられる。明治以降、さらに欧米人との混血も少なからずある。そして現在、在日特別永住者の子供たちが日本人と結婚してその子孫も増え続けている。

 日本に古来変わらないものがある。それは日本に万世一系の天皇がいるということである。天皇は支配者ではない。また武士が台頭するまで天皇は国の政治を司ってこられたが、それ以降は、それ以前でも平安時代に摂関政治が行われるようになって以降、天皇は人々に位を授け、勲章を授ける唯一の権威ある存在である。人々は位や勲章を天皇から授けられることを大変誇りにしてきた。いつの時代でも天皇は最も権威がある存在である。それは現在の平和憲法下でも変わらない。その権威は、英語でいうエンペラーの権威ではない。天皇は天皇であり、天皇という概念を英語で正確に訳すことは出来ない。訳語Emperorは、他に適当な言葉がないからそうなっているが、Ten-nouと改めるべきである。

 日本にそのような天皇がいるから、日本人はこれまで単一民族国家として存在し続けることができた。日本人は一人一人がそれぞれ多様な精神を持っているが、意識していようとしていまいと、その精神の中心に天皇が存在している。日本人の規律性、協調性、創造性、柔軟性、忍耐心などは、日本に天皇がいるからである。3.11大震災以降、それが顕著に表れた。人々は天皇がいることの有り難さを実感した。

 天皇陛下や皇族がお出ましになられる諸々の行事、祭り、神社、寺などは日本人の精神のよりどころとなる。日本人はこれらを通じて心が一つになる。同胞であることを自覚する。同胞、それは母を同じくするということである。日清戦争の戦雲が漂うようになったとき、明治天皇は「四方の海 皆同胞(はらから)と 思う世に なぞ波風の立ち騒ぐらむ」と詠まれた。このお歌を昭和天皇も開戦前引用された。大東亜解放戦争に敗れて、昭和天皇は占領軍司令官マッカーサー元帥に会ったとき、「私はどうなってもいいが、天皇の名の下に戦った人々を救ってほしい、国民を飢餓から救ってほしい」と述べられたという。マッカーサーは「神を見た」と感動したという。今上陛下・皇后陛下も3.11被災地を回られ、苦しい避難生活を送っていた人びとに大いなる感動を覚えた。

 今、日本に韓国・北朝鮮籍の特別永住者凡そ38万人が居住している。その数は日本人との結婚などで毎年1万人以上減り続けている。彼らも数世紀も経ないうちに皆真の日本人になるであろう。それがまた、日本人の多様性を増すことになり、結果的に日本人の優秀性を増すことになるだろう。そうあって欲しいと望まぬものは誰一人いないであろう。