2012年7月11日水曜日


町田ダリア園(20120711)

 町田のダリや園では知的障害者たちが働いている。このダリヤ園は町田市が設置した施設であり、其処には500品種・訳4000株のダリヤが育てられているという。

梅雨の晴れ間、男と女房は急遽そのダリや園に行楽した。「急遽」と云うのは昨夜テレビでそのダリヤ園が「見頃」と宣伝されていたからである。町田駅近くのビルのレストラン街で昼食を済ませ、りそな銀行近くにある21番バス停始発のバスに乗ってそのダリヤ園に向かう。梅雨の晴れ間は急に暑くなる。男も女房もそれぞれ若々しく見えても高齢なので、熱中症にならぬように水分補給と休憩を取ることを心掛けている。

ダリヤ園近くのバス停で下車し暑い中徒歩約10分、ダリヤ園に着く。先ずは一休み売店でアイスキャンデーを買い、ダリヤ園を下に見る柵外の道を登って涼風が吹きぬける木陰のところで立たったままそれを食べ、体力を回復させる。園内を見るかぎりテレビで宣伝されているほどダリヤが見ごろという時期は過ぎているようである。園の入り口で料金を払い中入る。先ず向かったのは小高い丘の上の木立の陰に幾つか置かれているテーブルとベンチの一つである。そのベンチに持参のビニールシートを広げ、その上に腰かけてダリヤ畑を見下ろしながら持参した飲料水を飲み菓子を食べる。1時間半ほど其処で休んで最も気温が高い時間帯をやり過ごした。何処からかうぐいすの鳴き声が聞こえてくる。

午後2時を過ぎると陽射しも柔らかくなり、行動する気力が湧いてきた。それでも女房より4歳年長の男はその心地よい婆所から離れたくなかった。女房のリュックサックなどを預かってベンチに寝そべり、木々の枝葉の間から見える碧空を見上げながら引き続き休息をとる。その間女房はデジカメ一つの身軽な装いでダリヤの写真を撮り歩いている。

やや時間が経ったあと男は起き上がってシートをたたみ、リュックに入れて女房の後を追った。そして気に入ったダリヤの写真や、女房のスナップ写真を撮る。自分の写真も撮ってもらう。ダリヤの時期は終りつつあるがまだ綺麗な花が沢山残っている。

家に帰り、シャワーを浴びて汗を流し、着替える。日吉の東急ストアで買って帰った弁当を電子レンジで10秒間ほど温めて夕食を摂る。やや落ち着いて今日撮って来た写真をテレビに映し出し鑑賞する。綺麗な良い写真が沢山撮れている。明日、男はその中から一部を印刷し、女房は家の中の各所に飾ってある花の写真を入れ替えるだろう。男はその中の最も美しい写真をA4サイズで印刷し、額に入れてN氏に贈ってあげようと思っている。明日からまた梅雨になる。梅雨の時期はもうすぐ終わるだろう。以上は梅雨の合間の一時の風景である。そして時は過ぎて行く。大女優山田五十鈴がこの世を去った。