2012年7月27日金曜日


オスプレイ(20120727)

 日本がかつてシナ(中国)人を軽蔑して支那と言っていたことがあった。シナ(中国)から「中国」と呼ぶよう申し入れがあり、シナ(中国)が自らを「中国」と呼んでいるので、同じ漢字圏のなかで礼儀を尊ぶ建前から日本もシナ(中国)のことを「中国」と呼ぶようになったのだという。それは1930年のことだという。

当時シナ(中国)のことをカタカナで「シナ」呼ぶことにしようという発想はなかったらしい。奈良時代、わが国の朝廷は種子島など辺境の地に対して、朝廷の支配が及ぶ範囲を当時のシナである唐に真似て、「中国」と呼んでいた。そういういきさつもあってか中華民国の「中華」に深い意味も感じずにいたのかもしれない。ところが今シナ(中国)では愛国心が高まり、シナ(中国)は世界の中心であり周辺国を支配するのは当たり前であるという思想が持ち上がっている。日本はその態度に反発し、その侵略を警戒している。

シナ(中国)は漢族中心の国ではなく、4000年という非常に古い歴史と文化を持つ古来の漢族と、その古来の漢族と混血して漢族の一員になり、漢族となった人々の国であるというのが正しいらしい。つまり一口に漢族といっても純血ではないのである。それはユダヤ人と一口に言っても、ヨーロッパ系・アフリカ系・中東系と各人種が混じっているのに似ている。

日本も一口に大和民族と言っても圧倒的多数の縄文人と、長江流域に住んでいた人びとが漢族に追われて直接東シナ海を渡り、或いは遼東半島から朝鮮半島南部を経由して日本列島にやって来た渡来系弥生人とが混血した古墳時代の人びと基層となっている。

古墳時代以降、主に朝鮮半島からやって来た人々がその古墳時代人と混血し、飛鳥・奈良・平安時代の古代人となった。そして特に日本が敗けた大東亜解放戦争後、かつて日本国籍を有していた朝鮮半島などの人びとが非常に多数日本に残ったが、その数は日本人との結婚により次第に減り現在に至っている。戦後の混血の特徴は朝鮮半島出身者との混血が最も多いが、シナ(中国)人・欧米人・アフリカ人等との混血も進み多国籍的である。

ある架空の高等生物を想像する。その生き物は環境に応じて生き残るためその純粋種と交わってその種を残すのみならず、その純粋種に魅力を感じる他の生き物とも交わり子孫を遺す。その純粋種も時を経るに従い純粋種ではなくなる。しかしそれは依然としてある架空の高等生物であり続ける。かくしてその種は生き残る、つまり自存する。

万物は自存行動を取る。ウイルスさえも自存の行動をとる。日本人という高等な混血の生き物の集合体も、シナ(中国)人という高等な混血の生き物の集合体も、皆自存のため行動する。シナ(中国)が尖閣列島を侵略しようとしているのは自存の行動の現れである。日本はぼやっとしていれば、シナ(中国)はいつの間にか尖閣列島に侵略してくるだろう。それは漢族、といっても既に自存行動の結果純粋種でなくなっている漢族が4000年の間自然に身につけて来た極めて自然な行動である。

日本は白人国家の支配からアジア人を解放するため310万人の犠牲を出してまでして戦った。ところがシナ(中国)は、4000年の間身につけて来た中華思想をあたかも生物学的遺伝子のようにして世界中に膨張し拡散しつつも互いに密接な連携を保ち、周辺の国々を隙があれば、或いは隙を作って、力づくでそれを自らの中華思想の圏内に取り込んできた。

何かの本に書かれていたがあるシナ(中国)人が言った。「騙される方が悪い」と。日本人は1930年にぼやっとしていてシナのことを「中国」と認めた。シナ(中国)人が、自国のことを「中華人民共和国」と言ってもそれは勝手である。日本も憲法を改正して「大日本帝国」という呼び方に戻せば良い。そしてシナ(中国)のことを正式に「シナ」とカタカナで呼ぶようにすればよい。

日本はそういう見識をもった態度を取らなければ、シナ(中国)が意図しているように、何世紀も経たないうちに彼らの長期戦略どおり、尖閣列島を手始めに、奄美・沖縄・八重山列島もシナ(中国)の領土になってしまうだろう。政府が地元の人々に反感を持たれるようになった時、地元の人々は自存のためシナ(中国)にすり寄ることになるだろう。

かつて沖縄県知事選の立候補者は、次のようなことを新聞に発表したことがあった。
    日米安保条約は時代錯誤であり、日本は同盟深化より日米平和友好条約を締結すべきである。
    尖閣諸島近海の平和的漁業の実現のため中国と平和的友好関係を作りたい。
    沖縄は明治時代日本に併合されるまで、中国との朝貢関係にあった。中国はとても身近に感じる。
    先島諸島への自衛隊配備には反対である。
    米軍基地撤去を武器にして中国と対話を進めるべきである。

これは本人が意識していようと、していまいと、シナ(中国)による沖縄侵略の戦略に沿った発言であろう。沖縄には地元マスコミが意図的に反国家キャンペーンを行い、それに呼応して本土から左翼活動家らが沖縄に入り込んでいる。彼らはたとえ本心でなくても、オスプレイを契機に沖縄をシナ(中国)に渡すような行動をしている。オスプレイの意義について、政府は地元に対し真剣な説明を行ってもらいたい。