2012年7月21日土曜日


大津中学校いじめ自殺を契機に社会的問題について考える (20120721)

 いじめを受けて自殺する子供たちが増えている。遺された親たちは悲嘆にくれている。加害者は罪の意識を持っていない場合が多い。喧嘩なのか、悪ふざけなのか、ゲームなのか、いじめなのか、区別がつかないようである。大津市の中学校では女子中学生が担任に「トイレで〇〇君がいじめられている」と二度も通報したが、担任は単なる喧嘩だとして取り上げなかったという。

 担任の教師は「喧嘩なら人のいる前で堂々とやれ」と何故言わなかったのか?昔は取っ組み合いの喧嘩でも殴り合いの喧嘩でも皆の前でやったものである。衆目を気にして陰で陰湿にやるのは喧嘩でなくて、いじめである。今時の教師は何故そのような簡単なことが理解できないのか! そういう喧嘩ならば、大けがをするような大事に至らぬ前に誰かが止めに入り、双方の言い分を聞いて喧嘩両成敗となるものである。

 子供の喧嘩は警察の事案ではない。第一そのようなことのため警察官に働いてもらうのは国費の無駄である。勿論、喧嘩により死傷事件が発生した場合は別である。恐喝などは喧嘩ではなく正にいじめである。いじめは決して正々堂々とは行われない。人の目の届かないところでやるのがいじめである。ゆえにいじめは犯罪である。悪ふざけも人目のつかないところでやるならば明らかにいじめである。人目につくところで行われた悪ふざけでも、一方的に悪ふざけされている場合はいじめである。一方的であるものはすべていじめである。

 近ごろ男らしい教師が少なくなったからいじめが起きるのではないか? 大津の中学校の新任校長は、いじめ問題が表面化してその対応に神経をすりへらしてしまったためか、山中で首つり自殺をしてしまった。男はストレスが起きた時、そのストレスの原因となる問題を解決するため必死で行動するものである。その時内向的になれば負けである。外に向かい闘争的に行動すれば勝ちである。件の校長は戦う気力を失い、負けてしまったのではないか? うるさいマスコミや、保護者達と「それではあなたたちがやってみろ!わしは最善と確信していることを渾身の力を込めてやっているのだ。何か文句があるかッ!」と声を荒げ戦えば良かった。可哀そうである。戦後生まれで受けた教育が悪かったから、男子としての威厳をもつことができないような社会の中で苦しんだに違いない。

信教の自由と称して国旗や国歌に敬意を表しない教師がいるからいじめが起きるのではないか? 国家のことよりもいわゆる「市民」のことに自分の生きがいを見出そうとする教師は、男らしい男子生徒、女らしい女子生徒を育てることができるような根本的な資質に欠けているのである。彼らは男子生徒を「さむらい」に、女子生徒を「やまとなでしこ」に育てようなどという気持ちは毛頭ないであろう。彼らは中性の陰湿な人間を育てる連中である。日教組の中核となって連中も戦後生まれで、おかしな平等・公平主義と権威主義の思想を持つ連中である。彼らも戦後教育の影響を受けていて、ある種の社会的な被害者かもしれないが、いじめ環境を作り、或いはいじめ環境に注意を払わない加害者でもある。

誰も真正面から直視しようとしない「道徳的な性の抑圧」は、本当は最も重大な潜在的な社会問題ではないだろうか? 実はそこにいじめ問題の根本原因が潜んでいるのではないだろうか? 剣道日本一で男らしいと思われていた警察官が、こともあろうに何故未成年の女子の裸の写真をメールで送らせたりしたのだろうか? 大津の中学校のいじめ自殺者はオナニーも強要されたという。性に関する男と女の思考や生理の違いや、そのことにより生じている社会的問題について、決してタブー視することなく国を上げて研究し、議論し、最も合理的な問題の解決方法を見つけ出すべきではないだろうか? 売春禁止法は性に関する社会的問題を解決できただろうか? 

 戦後、日本は男らしい国ではなくなってしまった。「アメリカ旦那の妾日本」のような国になってしまった。TPPの問題だって、そういう状態だから「アメリカ旦那」のお情けにすがることしかないような状況である。もし、日本がフランスのように自ら開発した戦闘機を保有し、核武装もしているならば、もし、日本がドイツのように軍隊を持ち、国際平和のため戦闘機部隊を派遣することもしているならば、日本はアメリカの最も友好的な国であると同時に、アメリカの言いなりには決してならないだろう。尖閣の問題でシナ(中国)にいいようにさせないだろう。

 多数の外国人力士を入れながら、相撲は日本の国技としてその伝統を守り続けている。天皇皇后両陛下・皇太子殿下妃殿下・秋篠宮殿下・妃殿下は日本の古式・伝統の中心として国事を行って下さっている。今に見ろ! 今いろいろな社会的問題・安全保障的問題等が起きているが、日本は今隠忍自重して力を蓄えている最中である。今に必ず日本は立ち上がる。先の大東亜解放戦争で戦死された方々の御霊は、今の20代、30代の日本人に期待している。魂は永遠である。「東方の光」の陽はまた昇る! そう期待したい。