2012年7月12日木曜日


剣の道から学んだ「残心」(20120712)

上記のタイトルは、今日の読売新聞夕刊に出ていた関西大学準教授アレック・ベネットさんのことが紹介されている記事のタイトルである。「残心」とは戦後教育のせいで非常に多くの日本人が学んでいない武道の心得の一つである。ベネットさんは奥様が日本人で剣道七段の高段者である。彼はニュージーランド・クライストチャーチ出身で、その付近で大地震があったとき彼の道場の門下生二人が犠牲になっているという。

ベネットさんは宗教学者の山折哲雄が座長を務める「こころを育む総合フォーラム」に、日本古来の「心」を知る外国人として招かれたという。1987年、17歳のとき故郷のクライストチャーチから交換留学生として来日、千葉市内の高校で剣道部に入ったという。2001年に、武道研究によって京都大学大学院の博士課程を修了し、世界初の英語の剣道雑誌を創刊し、翌年日本人と結婚している。日本人と結婚している剣道・合気道などの武道家は多い。有名な外国のスポーツ選手や相撲力士などには ‘やまとなでしこ’である日本人女性と結婚している人は多い。

ベネットさんは「日本人はどうしても外国人を区別したがるので、日本人なりたくてもなりきれない自分の限界に悩んだ時期もあります。でも今は自分の居場所が分かったような気がしているんです」と語ったという。

先場所で優勝した旭天鵬は日本に帰化している。彼はあるテレビで「相撲では力士の出身が何処の国であろうと差別なく声援を受ける。モンゴルでは少数民族は差別されている」と語っていた。日本人は外国人を区別する面はあるが、決して差別はしていない。

大東亜解放戦争は白人国家がアジア人を差別していることから解放するため起きた戦争である。日本民族はその戦争で軍人・軍属230万人の一般邦人80万人の犠牲を払い、原爆投下と無差別焼夷弾絨毯爆撃で一挙に数10万人という市民を失いながらも、初期の目的であった大東亜の解放は達成した。「従軍慰安婦」という言葉が一人歩きして問題になっているが、日本人は決して朝鮮人を差別していなかった。韓国併合後の税金の徴収は日本人に対しては重く、朝鮮人に対してはその負担を非常に軽くしていた。その上、鉄道網・電信電話網・上下水道などインフラの整備、教育制度の整備などの充実のため多額の資金を投入していた。所謂「従軍慰安婦」は存在せず、当時日本の女性同様、朝鮮の女性たちは高収入を得るため自発的に自分の体を提供していた。悪徳な女性仲介業者に対する日本官憲の取り締まりは厳しかった。このことを示す当時の新聞記事が残っている。

古来、日本には「日本書紀」での記録上何万人と非常に多くの大陸人(主に朝鮮人)が渡来し、帰化し、大東亜解放戦争後も70万人近い朝鮮人が日本で特別永住権を与えられ、毎年1万人以上が日本に帰化して現在35万人ほどになっている。

日本人は縄文人・渡来系弥生人(3世紀以降渡来帰化した人々とは別種)の混血種の上に、3世紀以降新たな渡来帰化人と混血し、現在に至っている。このゆえに日本人は潜在的に外国人を差別しないという文化をもっていると考えられる。ベネットさんの子孫もそのうち日本人と全く区別できなくなるだろう。