2012年10月26日金曜日


日韓関係の改善のために(67)「日本は、依存心・依頼心を捨て去れ!(20121026)

 人は、自分から何か与える(Give)ものがない状態で、自分以外の者に何か依存心・依頼心を持つ(Take)と、その途端にその人は弱い立場に立つことになる。会社であろうと団体であろうと政党であろうと、そういう組織体から何かGiveするものがない状態で、自己以外の他の組織体に何かを依存し、依頼してTakeすると、その途端にその組織体は弱い立場に立つことになる。国家も同様で、日本国として他国に何かGiveするものがない状態で、他国に依存し、依頼してTakeすると、その途端に日本国は弱い立場に立つことになる。

 今朝、またシナ(中国)の公船が領海侵犯をした。我が方が彼らに「領海の外に出よ」と警告しても、相変わらず「この海域はわが海域である」と応答してくる。日本国政府は危機管理センターに設置している「情報管理室」を「官邸対策室」に格上げしたが、何度言っても分からないやつには、「力ずく」で抑え込むしかないだろう。今の日本国政府の腰抜け国会議員や官僚どもに期待するのは無理かもしれぬが、真に腹の立つことである。これも、戦後日本人が長年アメリカやシナ(中国)に依存心・依頼心を持ち続けてきた代償である。しかし知恵を出し切り、良く、良く考えてみるべきである。其処に彼らが逆に日本に依存し、依頼しなければならないものが沢山あるはずである。日本はそれをカードにして、逆に彼らに脅しをかけることはできるはずである。

 石原慎太郎氏が東京都知事を辞任し、新党を立ち上げることを決心された。高齢にも拘わらず今の日本の現状を見て、やむにやまれぬ気持ちから決心されたのであろう。腰抜けの国会議員や官僚どもを叩き直すきっかけになればと、大いに期待したい。

 朝鮮(李氏朝鮮・大韓帝国)が日本の保護国にならざるを得なかった原因は何であったか?それは、当時の朝鮮の指導者も国民も依存心・依頼心が強かったからである。日本は長い鎖国から目覚め、西欧列強に伍して生き残ってゆくためにGive and Takeを行うべき相手を良く選んでいた。当時の日本人は、生き残ってゆくために天皇を中心として一丸となって必死に頑張っていたのだ。そのような気持ちを今の日本人は持っているだろうか?

 今からちょうど130年前の9月、金玉均は日本に第二回目の渡航をした。このとき彼は福沢諭吉から多くのことを学んでいる。彼はその年の3月第一回目の渡航をし、長崎から博多・下関・神戸・大阪・京都・東京・横浜を精力的に回り、いろいろ学んでいる。7月末、帰国の途次、彼は母国で起きた壬午軍乱の知らせを受けている。(参考:呉善花著『韓国併合への道 完全版』)(関連:2012929日土曜日『日韓関係の改善のために(40)「日朝修好条約締結後の状況(続)」(20120929)』以後2012103日水曜日『日韓関係の改善のために(44)「李朝への干渉を強化する清国」(20121003)まで)(続く)