2012年12月22日土曜日


日韓関係の改善のために(123)「韓国併合(続き)」(20121222)

 日本が韓国を併合した頃の韓国人の気持ちは、「民族の自立よりも民族の尊厳の確保」であった。その尊厳を求める韓国人の願望が満たされぬままに、35年間続いた日本による韓国統治は終わった。

特別攻撃隊員として沖縄の沖で敵艦に突入して逝った陸軍士官学校同期の朝鮮籍の日本軍人のことで、同期生会に出席した日本人の同期生に対し朝鮮籍だった同期生が、「その気持ちは貴様たちには判らんだろうなあ、それが判るときが、両国の本当の友好がうまれるときだ」と言ったという(前日の記事参照)。日本軍人として敵艦に体当たりして死んでいった特別攻撃隊の数多の朝鮮籍の兵士たち、日本軍人として戦争犯罪人として処刑された幾人かの朝鮮籍の兵士たちの心情を、今を生きる日本人は、よく知る努力を行う必要がある。

大東亜解放戦争後、日本人は戦前の日本のことを良く学ばず、逆に「父祖たち東アジア・東南アジア諸国を侵略し、悪いことをした」と教え込まれた。一方、韓国でも戦前の韓国のことをよく学ばず、逆に朝鮮の自立のため命を懸けて努力した自分たちの父祖を売国奴・国賊扱いにしている。しかも「克日・反日」を強調するような歴史教育を徹底的に行っている。これでは日韓両国の本当の友好は決して生まれないだろう。

 日本と韓国の間には竹島問題がある。竹島問題について日本は、①日本の古地図や史料にあるとおり竹島が日本固有の領土であること、②韓国が日本の竹島を「独島」とするその島は、韓国が自国の古地図や史料を改竄し、その古地図上で鬱陵島の西側にある于山島をわざわざ西側に持って来た新しい地図上の島であること、そして③韓国は自ら主張する歴史認識を日本に認めさせようとしていること、この三つのことをしっかり押さえ、歴史について韓国側に自らの主張を日本に押し付けることは絶対止めるようにと、粘り強く訴え続けることが必要である。

歴史的な正しいことは、時間が経てば必ず明らかになるものである。「矛盾」は時間が経てば、何らかの形で必ず解決されるものである。為政者が愛国心教育の目的のため敢えて「矛盾」をつくれば、後に必ずしっぺ返しを受けるものである。

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 日本による韓国併合は、韓国が自立できずロシアに占領されてしまいかねないというやむを得ない状況のなかで行われた。併合後日本は莫大な資金を朝鮮半島に注ぎ込んだ。呉 善花 『韓国併合への道 完全版』より“”で引用する。
“韓国が自らの側の問題解明に着手し、さらに反日思想を乗り超え、小中華主義の残存を切り捨てたうえで、日本統治時代についての徹底的な分析に着手したとき、韓国にようやく「李朝の亡霊の呪縛」から脱出したといえる好況が生まれるだろう。”

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