2012年12月26日水曜日


日韓関係の改善のために(127)「日本の統治は悪だったのか?」(20121226)

 呉 善花 女史は著書『韓国併合への道 完全版』で、「第十一章 日本の統治は悪だったのか?」というタイトルの中のサブタイトルで「西洋列強による植民地統治との違い」を以下の“”のとおり書いている。日本人も韓国人も、もう一つのサブタイトル「韓国教科書に載る土地収奪の嘘」とともに歴史の真実を良く学び、知って欲しいと願う。

朴槿恵(パククンヘ)次期韓国大統領には「改革」の旗印のもと、そういった部分について韓国民を是非啓蒙して貰いたいと願う。安倍総裁は超党派から成る国会議員団を特別使節として韓国に派遣する意向である。派遣される特別使節団の国会議員たちも日本と韓国の間の近現代史をよく勉強の上、韓国を訪問して欲しいと思う。「知は力」である。その「知」は教養としての「知」である。薄っぺらな知識でもって韓国を訪問して貰いたくはない。教養高い「武士」のつもりで韓国を訪問してもらいたい。

 “一九一〇年(明治四三)八月二二日の日韓併合条約調印によって、大韓帝国という国家は消滅し、朝鮮半島は日本の統治下に入った。これをもって一般に、朝鮮半島は日本の植民地になったといわれる。しかし、日本による朝鮮統治は、西洋列強の植民地統治とは大きく性格の異なるものであった。

 それは主として次の四点で示すことができる。
 第一に収奪によって内地を潤おすという政策が執られなかったこと。
 第二に武力的な威圧をもっての統治世策を全般的に執らなかったこと。
 第三に文化・社会・教育の近代化を強力に推し進めたこと。
 第四に本土人への同化(一体化)を目指したこと。”

“現在、韓国で使われている地籍公簿(土地台帳・地籍図)は、一九一〇年(明治四三)から一九一八年(大正七)一一月までの間に総経費二四五六万円を投じて朝鮮総督府により行われた朝鮮土地調査事業によって作られたものである。・・(中略)・・

土地調査事業で行われたのは、土地の所有権、価値、地形、地貌などについての調査と土地の測量である。その主な目的は以下の四つである。
   土地所有権の公認を前提とする近代的土地制度の確立
   土地の所有をめぐる伝統的な紛争の一掃
   土地の生産力にふさわしい租税制度の確立
   税負担の公正化
 こうした近代的な土地調査によってはじめて、鉄道敷設等のインフラ整備や農地拡張などを推進することができるようになったのである。”(続く)