2012年12月30日日曜日


日韓関係の改善のために(131)「日本の統治は悪だったのか?(続き)(20121230)

 呉 善花『韓国併合への道 完全版』に日本の朝鮮統治と西洋列強による植民地支配との違いについて、「原料収奪をもっぱらとした西洋諸国」「植民地で行われた弾圧と虐殺」「教育を普及させなかった西洋列強」というサブタイトルで縷々説明されている。日本は決して他国を侵略したり、植民地化したりしてはいなかった。しかし戦後の日教組による教育で子供たちは「日本は侵略戦争を行い、他国を植民地化した」と教え込まれた。今を生きる日本人はしっかりとこの間違いを認識しなければならない。

呉 善花『韓国併合への道 完全版』には韓国における反日政策について詳しく書かれている。朴槿恵(パククンヘ)韓国大統領と、安倍晋三日本国内閣総理大臣ががっちり手を組み、お互い胸襟を開いて歴史教育の誤りを反省し合い、日本と韓国のそれぞれの子孫たちのために、日本と韓国の関係を是非「近くて近い」国同士にして頂きたいものである。
以下に“”で引用し、131回続けてきた「日韓関係の改善のために」を終えることにする。

 “武力的な威圧はあったか?  日本は統治九年で三・一独立運動を招いたことを反省し、・・(中略)・・独立運動で掲げられた要求を受けて、総督武官制の廃止、軍隊統率権の廃止、憲兵警察の廃止、地方制度の改正、言論・出版・結社・集会の制限廃止などの法制度改革を一挙に進めていったのである。三・一独立運動以降、日本統治に対する抵抗と言える抵抗がまったくみられなくなったのは主としてそのためである。(後略)”

 “差別と格差をなくそうとした同化政策  日本の朝鮮統治は西洋列強の植民地支配とは異なり、基本的に朝鮮人を日本人に同化していこうとする政策をとった。そこで、しばしば「日本は朝鮮民族の抹殺を目論んだ」との主張が出てくることにもなる。しかしそれは同時に、時間をかけて日本人と朝鮮人との間の差別・区別・格差をなくして同じにしていこうとする流れであった。(後略)”

 “選挙権  日本統治時代の朝鮮人には日本人と同じに選挙権も被選挙権もあり、国会議員になった朝鮮人もいた。ただし、朝鮮半島には選挙区はなく、選挙権や被選挙権を行使するには日本人も朝鮮人も本土に居住しなくてはならなかった。こうした不十分な選挙法が一九四五年に改正され、朝鮮半島居住者も選挙権や被選挙権を行使できることになったが、敗戦によって実現できなかった。”

 “創氏改名  一九四〇年(昭和一五)に施行された創氏改名という措置は、韓国ではしましば主張されているような「朝鮮人の姓名を強制的に日本名に改めさせること」とは、かなり実態を異にするものである。
 創氏とは、朝鮮式の「本貫と姓」とは別に、新たに一つの家族名として「氏」を創設する制度であり、すべての朝鮮人に適用された。改名とは、従来の氏名を任意に(日本式のものなどへ)変更できる制度である。次の三つの点が重要である。
   創氏は六ヵ月間を期限とする届け出制であり、届け出なかった者は従来の朝鮮式の姓がそのまま氏として設定されること。
   創氏しても従来の姓がなくなることはなく、氏の設定後も元来の姓及び本貫はそのまま戸籍に残されること。
   日本式の氏名などへの改名は法的な強制ではなく、期限なく「いつでもしてよい」制度であること。
創氏改名に直接かかわる法令に条文・・(中略)・・
 従来の姓名を日本式の姓名に改めなくてはならない、といった定めはどこにもないことがわかる。法が定めているのは、氏の設定と改名の自由である。強制ないことが、時間をかけての同化の意思を示しているといえるだろう。(後略)”(終)