2010年6月7日月曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(79) (20100607)

 羽田空港から11時30分発福岡行きのANA251便B747-200型機に乗る。機内は乗客がまばらで男が座った27B席の両隣りは空である。もし女房が病気でなければ隣の27A席に女房がいるはずである。

 羽田を飛び立ってすぐひと眠りしている間に無料の機内サービスがあったらしく、男が目を覚ましたときは有料のサービスが行われていた。Starbucksのコーヒー200円を注文した。

 座席の前に差されている雑誌に目を通す。鹿児島に一人住まいしている老母(男の継母・女房の実母)のもとに介護のため愛知から毎月一回帰っているある女性の記事が出ている。鹿児島空港で出発のとき空港のスタッフが一列に並んで乗客に「ありがとうございました」と真心こもった挨拶をしてくれたときじーん胸に来たとある。

 男は何年か前、女房と二人で鹿児島旅行をしたことがあった。老母の介護の後、3泊4日の自由な旅をした。九州新幹線を利用し出水で下車し、飛来していた鶴を観察し、その後ローカル線で串木野に行き、そこの長崎鼻の国民宿舎で一泊し、翌日またローカル線で鹿児島まで行き市内や桜島など観光し、JRが経営するホテルに一泊し、翌日またローカル列車で指宿まで行き、ホテル直営の砂蒸し温泉も楽しみ、翌日観光バスで開聞岳や知覧など周り、その後高速バスで一直線に鹿児島空港まで行き、遅い飛行機で羽田まで戻ってきた。鹿児島空港は鹿児島市内から随分遠く離れたところに建設されているという印象であった。

 市内から遠く離れたところにある空港と言えば熊本空港もそうである。現役のころ仕事で熊本に出張したことがあった。熊本空港は熊本市内から遠く離れた丘陵地にあったと記憶している。男の郷里大分空港も同様である。空港から大分市内までバスで1時間半ほどもかかる。最近地方空港の経営難のことがニュースで伝えられているが、一般に地方空港というものは市街地から遠く離れたところに建設されているようである。

 飛行機は羽田から1時間45分ほどで福岡空港に着いた。そこから高速バスに乗るのであるが、バスの出発時間まで小1時間ある。そこで空港内のレストランで昼食をとることにした。ヘビーな食事は気が進まない。あれこれ物色しているうちに野菜カレーが目にとまった。定価720円である。色とりどりの温野菜が沢山入っており見た目豪華である。味も結構良い。男は今度横浜の家に戻ったら女房にこの野菜カレーを作ってやろうと思った。

 老母は大変元気の様子である。週2回の訪問介護と週1回の老健でのデイサービスと隔週1回のデイサービスを受けている。最近もの忘れは進んでいるが問題なく自立した生活を送っている。老母がヘルパーに「息子が帰ってくる」と言ったら「息子さんの分も」と多少多めにおかずを作ってくれていた。そのヘルパーさんは農家兼業で自宅では1町8反の農地を耕していて丁度田植えの時期で忙しいと言っていたという。この地域の農家の主婦にとってホームヘルパーの資格を取って働くことは楽しいらしい。第26章「安らぎ」;


6 健康は最高の利得であり、満足は最上の宝であり、信頼は最高の友であり、安らぎ(ニルヴァーナ)は最上の楽しみである。