2010年6月8日火曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(80) (20100608)

 やはり田舎の空気は良い。起床して庭を見る。親父が生きていたころは水をたたえ錦鯉が数匹泳いでいた小さな池はもう何十年も水を抜いたままになっているが、岩場のように見えてそれなりに良い。猫の額のような小さな庭であるが池と池の周りの岩と松やもみじや百日紅や梅や数株のつつじやなどの樹木や周囲の芝生などからなる全体の構成はなかなか良い。先日庭師が来て手入れをしてくれたという。その庭師はもう何10年もわが家の庭樹の手入れをしてくれている。

 今年はつつじが見事なピンク色の花をつけていて母は「あんたが肥料をやってくれたので今年はまあ見事だ」と喜ぶ。百日紅の木は横に伸びて何10年も前から柱で支えられている。それは枯れかかっているように見えていて元気が無さそうだった。去年その根元にたっぷり肥料をまいておいたのが功を奏して新しい枝が空に向かって伸びている。今年も美しい花をつけてくれるだろう。去年松くい虫にやられていた松も害虫駆除と肥料散布で元気がよい。薔薇の隣にある花ミズキは少し大きくなったが元気がなさそうである。薔薇は肥料と水と太陽の光でよく育つというが、花ミズキはその隣にあるためかもしれない。つまり栄養分を薔薇にとられてしまうのかもしれない。これは素人考えである。薔薇は赤い大きな花を三つつけている。ときどき母の様子見かたがた来てくれている近所の主婦のSさんが自分の家で差し木して育てたいというので母は彼女に薔薇の枝先を切りとらせて持って帰らせたという。母は毎日よく庭に出て家の周りをまわり雑草をむしったりしてよく手入れしている。家を守るということが彼女の生きる励みにもなっている。

 今日(7日)の昼食は母(男の継母・女房の実母)が買い置きしていたインスタントラーメンにした。母は文字通りインスタントで、これを食べる時野菜などなにも入れていないようだ。今日は冷蔵庫にあるキャベツや人参やなどいく種類かを予め電子レンジで温め、ハムを刻んで一緒に煮込んだ。ラーメン用のお椀に入れて出したら「おいしい」と喜んで食べた。朝は別々のメニューである。男はいつも朝はパン食である。自分の朝食は自分で作る。母には自立のためいつもしているとおりにさせた。しかし母が作ったみそ汁だけは頂いた。薄味すぎてまずい。

 夕食は昨日約束していた焼き肉にした。近くのスーパーで豊後牛の焼き肉用ロース150gを2パックと地元大分の臼杵の醤油製造工場で作った焼き肉用たれを買い求め、その他の野菜は冷蔵庫にあるものを使う。座卓の上に焼き肉用の電熱プレートを置き、さし向いで焼き肉を食べる。母は「おいしいおいしい」と連発しながら70gぐらい食べた。男もいつも母の様子を心配してくれている隣のTさんから頂いた地元の清酒を飲みながらおいしく食べた。肉は半分残したので明日の夕食もまた焼き肉である。コレステロールが気になる。

 昨日に続きブッダ「感興のことば」第26章「安らぎ(ニルヴァーナ)」を続ける。

9 ひとびとは因縁があって善い領域(=天)におもむくのである。ひとびとは因縁があって悪い領域(=地獄など)におもむくのである。ひとびとは因縁があって完き安らぎ(ニルヴァーナ)に入るのである。このように、このことは因縁にもとづいているのでる。