2010年6月25日金曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(97) (20100625)

 今日(22日)の新聞に、菅首相が消費税の値上げは「早くて2,3年後。議論は公約」と出ていた。早速、大衆紙には「早くもブレ」と非難の声がでている。やはり労組・日教組をバックにする議員を抱える党内事情を反映して菅首相も信念を曲げざるを得ないのであろうか。小泉元首相のように自分の信念を「自民党をぶち壊す、国民に聞いてみたい」と堂々と言えないのであろう。男は菅氏の所信表明演説を聞いて喜んだが、がっかりしている。

 陶芸に行った。このところ陶芸にやる気をなくしつつあったが、今日先生や仲間から色々アドバイスを得て、たたらで作った楕円形の舟形のやや深い多目的の皿2枚について削りと白化粧の作業をし、ちょっと良いものができそうな気がして、創作の意欲が湧いてきた。

 陶芸センターの傍の長い銀杏並木の歩行用道路は銀杏の木々の緑、道の両側の花や草などの雰囲気がとてもよく、道具も貸してくれて安い料金で陶芸を楽しむことができる。この価値は手放したくない。創作の意欲が湧き、来週またここに来ることが楽しみになった。

 帰路道の脇の家の垣根にあった黄色い花を見て、絵筆も走らせたいと思った。男は、自分は老いても死ぬまで創造的な活動をすることができる状況にある。そのことに今改めて気が付いた。人は創造性を発揮できないと欲求不満に陥るものである。特に男のように毎日日曜日のような生活をし、働かず、従って労働の収入もないことが苦痛で、つい今朝まで九州の田舎に帰り晴耕雨読の生活をしたいと女房にぶっけていたことが嘘のようである。長らく放置していた陶芸のブログにも英文の記事を出そうと思う。

 ブッダ「感興のことば」第30章「たのしみ」;

 昨日、一昨日、そのことばの番号が前後したが、今日、途中飛ばして38番に移る。男は教えを説くことはできないが、多くを学び、不必要な物、他人に見せびらかすような高価な物を持っていない。女房も自分で「安上がりな奥さんでいいでしょう」言っている。これは有難いことであり、幸せなことであり、気楽なことである。

38 この世で教えをよく説き、多く学んで、何ももたない人は、楽しい。見よ! 人々は人々に対して心が縛られ、何物かをもっているために(かえって)悩んでいるのを。