2010年6月1日火曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(73) (20100601)

  男は今日(31日)は女房と一緒にかりつけの歯科医のところに行った。かかりつけと言っても女房の方は常連のようなものであるが、男の方は3年ぶりである。その歯科医は非常に良心的でどこかの悪徳歯科医のようにむやみに歯を抜いたり歯ぐきを先のとんがった器具でさっとひっかいてむやみに出血させたりはしない。

  女房は26年前この町に引っ越してきたばかりの時に、近所の人のアドバイスで訪れた歯医者で抜く必要もない歯を数本抜かれてしまった。今ではもう時期を失してしまっているが、もしあのとき男が女房の歯の治療のことでもう少し関心があり、歯の治療に関する知識があればその歯科医を告訴したであろう。女房の歯のことについては、男も若かたし、当時医学的知識もなかったので残念なことになってしまったのだ。そのことについては悔いている。後で分かったことであるが、女房の歯を何本も抜いてしまった悪徳医者は、評判の良かったおじいちゃん先生の息子だったということである。その程度の悪い歯医者はまだこの町で‘○○デンタルクリニク’の看板を出している。

  また男自身もそのころ別の歯医者で歯ぐきを出血させるような乱暴な治療を受けた。その歯医者は医学博士と看板に掲げている。言葉は丁寧で如何にも患者の私を尊敬しているふりを見せていながら、今思えばしなくてもよい治療をしていた。その歯科医には早々見切りをつけていたので女房のような被害は受けずに済んだ。

  最近歯科医が患者の減少で困っているという。しかし今日女房と訪れた歯科医は非常に良心的であり、患者の側に立ってよく説明し、治療を施してくえるので口コミで評判が広がり、繁盛している。齢の頃60歳ぐらいである。女房には「もし他の歯医者にかかったとき歯を抜くと言ったら必ず拒否して私のところに来てください」と言ったという。

  今日その歯科医に行ったのは、上の歯ぐきが何か歯周病にでもなりかけているのではないかと気になっていたからである。結果は上の2本の歯の付け根のところが少し虫歯になっているほかはどこも悪いところはなかった。自慢ではないが、男はまだ1本も抜けた歯はない。80歳まで20本以上の歯が残っていることが目標とされているらしいが、その歯科医の先生によれば、男の歯は80を過ぎても全部残っているだろうと言う。男の年では一般に歯の付け根がすり減って何か気もちが良くないことになるらしい。これで歯のことは安心したので男は今後は一層歯や歯ぐきや舌の上の掃除を食後毎回丁寧に行い、虫歯や歯周病などの口中の病気にならないように心がけようと思う。

  歯の治療が終わって、その足で横浜の高島屋デパートに行き、近々また九州の田舎に帰るので近所などに挨拶に回るとき持ってゆく手土産を買った。次回歯科医に行くのは田舎から帰ってきてからである。また女房と一緒に行くので、その日時を予約しておいた。

14 聡明な人は、瞬時(またたき)のあいだ賢者たちに仕えても、ただちに真理をはっきりと知る。舌が汁の味をはっきりと知るように。