2010年6月21日月曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(93) (20100621)


対オランダ戦で日本は0対1で惜しくも敗れた。DFラインの闘莉王、中沢、阿部がオランダの攻撃に必死に対応している間に、後半53分、マークしていたスナイダーにミドルシュートを決められた。日本は、その本数ではオランダ以上の数のシュートを打ちこんでいたが得点には結びつかなかった。大変残念である。しかし、日本はこれで一層力をつけたはずである。次の対デンマーク戦では今回の経験を活かして猛反撃するであろう。「大和魂だ、頑張れ!」と男は叫ぶ。どんな相手でも勝機はある。それが武の道である。皆が心を一つにし、努力に努力を重ねればきっと勝つ。

先日、小惑星探査機「はやぶさ」は地球からの距離およそ3億kmのところにある「イトカワ」までの往復7年の旅を終え、地球への帰還時はやぶさ本体は地球の空気層との摩擦熱で燃え尽き、中に抱いていたカプセルのみを無事地上に送り届けた。非常に感動的であった。この探査機は人間が造ったものであるがまるで人間らしい生き物のようであった。

このことについてインターネット(www.geocities.jp)で次の記事が掲載されていた。「何時も思うことですが、日本のメディアは自国の実態をよく知らないまま外国に目をやりすぎるように思います。教科書問題、歴史問題では逆に他国(中国、韓国)の実態を知らないまま日本の実態に目をやりすぎるように思います。

その傾向は宇宙開発のジャンルでも見られ、中国の有人ロケットを過大評価する反面、日本でのH2ロケットに関する失敗を過大評価して、いかにも中国の方が宇宙開発の分野で日本より進んでいるような印象を視聴者に与えているような気がしてなりません。今回の「はやぶさ」による「イトカワ」への軟着陸、そして岩石の試料採取は世界に冠たる高度の技術によるものであるのに、日本のメディアはそのことには触れるものの、やや疑問符を含めて論調しているように思えます。」と。

男は日本人の誤った近現代歴史観による自虐的思想に憤慨してきたが、この記事を読んで、また一層その感を強くした。今、男の手元に男が以前買った『文芸春秋2008年6月号』がある。この雑誌の表紙に「零戦と戦艦大和 世界最高平気の栄光と悲惨」と赤字で大きく見出しが書かれている。実はこの見出しに注目して男はこの雑誌を買ったのである。

今改めてそれを読み直している。半藤一利氏ら6人の有識者が議論している。これを読んで男は改めて日本の科学技術の素晴らしさに感動した。戦艦大和も零戦も当時の技術の良いところをすべて結集して造られているという。「はやぶさ」も同じであった。官民一体となってチームメンバー全ての人が知識・技術・経験の限りを尽くして「はやぶさ」の製作に持てる力の全てを注ぎ込んだ。このような‘すりあわせ’で「はやぶさ」は世界の頂点に立つことができたのだ。日本のサッカーも持てる力の‘すりあわせ’で、いつか必ず世界の頂点に立つことだろう。 第30章「楽しみ」;

3 よい果報を生ずるものとして善い行いを実行せよ。報いを生ずるものとして悪い行いをするな。ことわりに従って行う人は、この世でも、あの世でも、安楽に臥す。

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