2010年6月22日火曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(94) (20100622)


新聞の広告欄に次の本の広告が出ている。①『死後の真実』(E・キュープラー・ロス著、伊藤ちぐさ訳、阿部秀雄解説、日本教文社刊)、②『なぜ、脳は神を創ったか』(脳機能学者・カーネギーメロン大学博士苫米地英人著、フォレスト出版㈱刊)、③『宇宙人との対話』(大川隆法著、幸福の科学刊)

男は①の本について、以前書店でザーッと目を通したことがあったと思う。これは多分、「前世」や「来世」について催眠術などの方法で被験者に語らせるという‘科学的’な方法の‘研究’成果なのであろう。②の本は‘まゆつば’ものであろう。なんとなくうさんくさい。しかし興味がある。③の本について、男は「人を馬鹿にするな!」と怒っている。

今度の参議院選挙でも「幸福党」として候補者を出すようである。すでにその前哨戦が始まっている。巷の声に「幸福の科学」と「創価学会」とを混同したものがある。男は「創価学会」にもある種の嫌悪感があるが、「幸福の科学」に対しては「何が宗教だ!」と言いたい。そもそも宇宙人なんているはずがない。なんで‘信者’から金を巻き上げて得た大金をかけて、あのような大々的な広告を出すのだろうか?

昔も今も、人々は何かにすがり、何かを頼りにし、何かを拠りどころにしていたいと思うものである。そういう心理を‘宗教’は利用しようとする。②の本の著者・苫米地英人氏はベストセラー連発者で、オウム真理教の脱洗脳者でも有名であるという。男は彼がどういう論拠で「脳は神を創った」と言おうとしているのか、彼は伝統仏教をどう捉えているのであろうか知りたいと思っている。

男のブログで引用しているブッダの言葉にはしばしば「この世」とか「あの世」という言葉が出てくる。「因果応報」は「この世」のみなならず「あの世」にも及ぶとブッダは説いておられる。一般常識では「あの世」があることは哲学的に結論づけられるもので、科学的には結論づけることは不可能であるとされている。しかし男は生涯をかけて何とか科学的に「あの世」が存在することを証明したいと思っている。それは男が実感的に「あの世」が存在していることを固く信じているからである。

創価学会は伝統仏教の教義に則って、ブッダの教えを広めようとしている。しかし、「幸福の科学」の大川隆法氏は仏教徒ではない。仏門をくぐって仏教の修行をしたわけでもない。新聞に大見出しで出された広告には『「宇宙の法」入門』とか『エクソシスト入門』とか『太陽の法』が、不安で‘無知’な人々を惹きつけるようにアレンジされている。

最近東京都でポルノ漫画を巡って条例案が民主党の「反対のための反対」のため否決された。表向き「表現の自由」の権利の保障が否決の理由になっている。男は「何が表現の自由だ!」と怒りを覚える。「表現の自由」のため日本人の精神が蝕まれている。男は憲法を改正して社会不安をあおる‘説法’や‘表現’は規制されなければならないと思う。

7 道理を実践する人を、つねに道理が守る。道理をよく実践すると、幸せを受ける。道理をよく実践すると、このすぐれた利益がある。悪いところ(=地獄)におもむかない。

0 件のコメント: