2011年3月21日月曜日

東京都の消防官(20110321)

 福島第一原発からの放射能汚染の拡大を局限化するため、自衛隊や消防が極限状態の中で必死に作業を行っている。

 昨日は、東京都のハイパーレスキュー隊が、原発施設傍の海から水を引き、何キロもの長さのホースを伸ばして第3号機燃料保管プール内に連続的に海水を注入できるようにし、連続注水に成功した。隊員たちは放射線レベルが極めて高い状況の中、手作業でホースをつなぐ作業を行った。日ごろの訓練の成果、実経験の成果が現れた。

 消防官の宣誓書には「人命及び財産を火災より擁護するためには危険をも省みず全体の奉仕者として」という文言がある。自衛官の場合は「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえる」である。また警察官の場合は、「何ものにもとらわれず、何ものをも恐れず、何ものをも憎まず、良心のみに従い、不偏不党且つ公平中正に」という文言になっている。

 今回、「危険をも省みず」危険な濃度の放射線を浴びながら働いた消防官たちにも家族がある。彼らは妻たちから励まされながら頑張った。現場指揮官の妻からは「国の危機を救うため頑張って下さい」というメールが送られていた。

 もともと、国の為、自分の命を投げ出すことを要求されている自衛官たちにもそれぞれ家族がいる。皆、士気が高く、国の危機を救うため頑張っている。

 東京電力の社員たちも同じである。原発の最初の爆発のとき、現場に踏みとどまった50人の社員たちに、日本のマスメヂアは関心を示さなかったが、さすがアメリカのメディアは彼らを最大限に称賛した。

 被災地の現場では、医療・福祉施設で働いている人たち、行政の職員、地域の消防団のメンバーなど、それぞれの部署で、自らは被災し、愛する家族を失い、住む家を失った方々も、悲しみに堪え、使命感に燃え、それぞれの職務を遂行している。

 日本人は、皆、同胞(同じ腹から生まれた人)である。天皇家は、古来、全日本人の家々の宗家である。日本中が被災者を支援し、各地で避難者を受け入れている。世界中から、日本への同情と支援が送られている。日本は一家、世界は一家である。

皆、日本人の高い徳性を示している。苦難の状況下、互いに助け合い、励まし合い、高い倫理観と使命感をもって危機を乗り越えようとしている。武士道の徳目は蘇った!

 金と政治の問題で、自分の側近が逮捕されても「知らぬ存ぜぬ」と詭弁を弄し、日本をめちゃめちゃにしても未だにその責任を自覚しない恥知らずの政治家たち、及びその一派に、今後この日本の政治に干渉をさせてはならぬ。