2011年3月25日金曜日

マニフェストの一時凍結・政局休戦せよ(20110325a)

 此の度の未曾有の大災害に国を挙げて対処するため、民主党はマニフェストを一時凍結し、野党と休戦合意し、暫定連立内閣を構築すべきである。

 何事もそうであるが、問題が起きた時、一度原点に立ち戻ることが重要である。この場合、原点とはマニフェスト実施中である状況から実施前の、これから正に実施しようとする出発点である。

 この考え方に反対者は多かろう。特に小澤氏・鳩山氏及びその一派は大反対であろう。そうであるならば、野党各党との暫定的な大連立を前提に「原点に戻る」ことを同意する同士だけでグループを結成し、暫定的な、期間を限った大連立内閣を発足させればよい。

 子ども手当・高校無償化・高速道路無償化は、暫定的に棚上げするのである。そして、児童手当を復活させ、更に保育園を充実させるのである。

 「最小不幸社会の実現」でなく、当面「最大多数の最大幸福」を実現させるのである。子ども手当がなくなり収入が減り、人生計画が狂う人びとも出るであろうが、それは少数であろう。最大多数ではない。高校無償化は、被災地域に限定し、それも期間限定にすればよい。民社党など、小市民感覚の発想から脱却せよ。

 小澤氏・鳩山氏及びその一派は、党を割って出るかもしれない。それならそれで良いではないか。国民の「最大多数」が「最大に幸福」であるような方向は、この国難の時、日本の有権者の最も多数の人びとから支持されるであろう。

 この国難のとき、菅直人内閣総理大臣の‘肝’が試される。指揮官は常に孤独である。指揮官である菅直人氏は、自分の意図に沿わない側近や、私心のある側近は遠ざけ、真に国の為を思う真心をもった、高潔な側近、今の時代の‘真の武士’の言に耳をかたむけよ。