2011年3月23日水曜日

災害救助日米協同作戦(20110323)

 初めてテレビで放映されたが、東北沖に滞在しているアメリカ空母ドナルルドレーガンから救援物資を積んだアメリカ軍のヘリコプターが飛び立ち、被災地に物資を輸送した。

 自衛隊が米軍に救援物資の必要品目・数量・輸送先等を連絡し、空母の乗員がアメリカ本国から送られてきた物資を空母甲板上のヘリコプターに搭載した。

 輸送先にヘリコプターを誘導する航法援助装置があるわけではないので、ヘリコプターのパイロットは予め地図上で確認した目標地点まで行き、目視でそれらしい場所を見つけ、其処に着陸するしかない。天候が悪ければこのような作業はできない。

 ある被災地近くのグラウンドにそのヘリコプターが着陸し、住民たちが救援物資を受け取っていた。避難所の人たちはパイロットに涙ながらに感謝の気持ちを伝えている。公設の避難所になっていない場所に避難している人びとにとってこんな有難いことはない。

 自衛隊もヘリコプターを飛ばし、そのような場所に物資を運んでいる。しかし、切実な需要に供給が追い付いてゆかない。救援物資が届かない避難場所が未だに存在している。

 被災し使えなくなっていた仙台空港の滑走路を、災害救援物資を輸送する大型輸送機の発着が出来るようにしたのはアメリカ軍であった。沖縄駐留のアメリカ海兵隊がその作業を担った。日本国民の多くはこの事実を知らない。

自衛隊もアメリカ軍と同じ型の輸送機C-130を保有しているが、先日、東北のある空港にアメリカ軍のC-130が救援物資を輸送した。自衛隊はアメリカ軍のC-130から救援物資を受けと取り、指定された場所に輸送した。

 一時期、日米関係はぎくしゃくした。今、民主党のマニフェストにノーを突きつける国民は圧倒的に多い。誤算であったのだろうが、民主党の過去の二人の指導者の罪は大きい。国民の目には、この二人とその一派は、国の大事よりも党利党略・私利私欲に重きを置く連中だと映っている。

 テレビで見たが、放射能汚染された福島発電所のがれき撤去に従事したある企業の社員は、「日本を救うため自分の技術を生かしたい。求めがあればまた現地に入る。」と言った。中国のあるメディアは、放射能汚染事故発生時現場に踏みとどまり作業を続けた東京電力の50人の社員を讃えて「現代の武士」と言ったが、この未曾有の大災害を契機に、愛国心と使命感に燃える人びとが増えた。新渡戸稲造が説いた「武士道」は見事蘇った。

 そして、日本とアメリカの同盟の絆は、自衛隊とアメリカ軍の災害救助協同作戦により一層深まった。日本国民は平和ボケの眠りから目覚めた。後は、政治がこの絆をどう扱うかにかかっている。

識見のお粗末な、志のない、私利私欲に走る政治家、政治家を職業としている代議士は、正に‘国賊’である。新渡戸稲造が言うように、道徳の力は大きい。今、日本中で武士道の徳目が発揮されている。上記政治家どもは、いずれ淘汰される運命にある。

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