2011年3月28日月曜日

大震災の教訓・アイデア(1)(20110328)

 此の度の東北関東大震災で、26日現在、20万人弱の方々が避難所で暮らしている。その中には、福島第一原子力発電所の被災事故のため避難した方が34千人ほどいる。町や村の自治体ごと役場の機能とともに集団で避難しているところもあり、その動きが広がってきている。集団避難を受け入れる側の自治体も親身になって受け入れ準備をしている。

 一方、湾の入り江の奥などには、支援が届かず孤立している避難所や家がまだ多数あると聞く。また、避難先で体力を落とし、命を失っている人びとが毎日のように出ていると聞く。一刻も早い、十分な救援が必要である。

災害に遭っていない人びとは、実際に避難して不自由な暮らしをしている人びとの苦しみや悲しみの気持ちを分かち合いたいと思い、実際にそうしているが、避難生活を送っている方々の苦しみや悲しみは、実際に避難生活を送っている方々しか分からないだろう。そういう方々が、1日でも早く今よりも増しな暮らしができるようになるように祈り、願い、何か自分に出来ることをしたいと思い、多くの人びとがそのように行動している。

 政府をはじめ関係機関、自治体、企業、団体等の関係者は寝食も忘れ、必死にこの未曾有の問題に対処している。日本国民一致団結してこの国難を乗り越えようとしている。NHKはインターネットで「NHKニュース」をリアルタイムで流し、視聴者に地震関連の最新情報を提供してくれている。情報の共有が日本国民の団結を一層強固なものにしている。

 そういう中、福島第一原子力発電所から北に30キロメートルぐらいのところにある村の農地の土壌や、水道水が高濃度の放射性物質に汚染されていることがNHKで報道された。地元の首長はその報道でその事実を初めて知ったという。これは政府の情報提供システムの不備に起因するものである。このような問題は即刻解決されなければならない。

 その町には自衛隊が大量の飲料水を緊急輸送し、住民に届けた。放射線の濃度は日時を経るにつれ低下し、飲料水についてはその濃度が健康に影響を及ぼさない程度まで下がった。先日、関東北部の地域や福島県で、農作物などに基準値を超える放射性物質が計測され、出荷停止になった農作物や、水道水についても、放射線量は平常値に戻ってきた。

 必要な情報、正確な情報が、時機を失することなく速やかに提供されれば、人びとは不安を感じることなく、今起きている事態に冷静に対処することができる。

 この日本では、テレビやラジオだけでなく、インターネットでも、NHKから豊富な情報が動画付きで提供されている。テレビで見損なったニュースでもインターネットで、動画で視聴することができる。

 巨大地震のため突然停電が起き、深夜まで停電が続いた我が家は、テレビを見ることが出来ず、インターネットも使えず、固定電話も携帯電話も通じず、唯一ラジオだけが情報源であった。あのときもし我が家に、ペダルを踏んで動力とする携帯式発電機があって、その電源を使って携帯テレビや無線LANで情報が入手できたとしたらさぞ素晴らしかっただろうと思う。メーカーには防災機器として、是非研究・開発して貰いたいものである。

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