2011年3月23日水曜日

放射能汚染(20110323a)

 福島第一原子力発電所による放射能汚染は、暫定基準の数値を基準にしている。それは、‘実用的標準’ではない。ゆえに、政府も学者も繰り返し、繰り返し、「(実生活上心配はないので)冷静に対応するように」と言い続けている。

 ことの発端は、政府が暫定基準を独り歩きさせてしまったことである。この結果人びとを不安にさせ、風評被害まで呼び、農家等に対する補償のため多くの国費を使わなければならなくなった。政府は初め東京電力に全額負担させるようなことを言っていたが、それは間違っている。事は東京電力だけの責任ではない。

 人びとは、美味しい野菜なら、美味しい牛乳なら、美味しい海産物なら、美味しい水なら、多少放射能汚染があっても人体に影響ないものであれば、政府がいくら「出荷停止」と決めても、食べるようになるだろう。

そのきっかけは、数日後「汚染度を再度測定したら汚染レベルはぐっと下がって、かくかくしかじかのようになった」という政府の発表であるかもしれないし、此の度の政府の対応に疑問をもつ学者など誰かによる「出荷停止になった野菜を食べよう!牛乳を飲もう!」と、インターネットなどによる呼びかけかもしれない。

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